Linux Debian のインストール

Linux Debian のインストールドキュメント2

基本システムのインストール
 ・パーティションの設定
 ・カーネルとモジュールのインストール
 ・デバイスドライバモジュールのインストール
 ・ネットワーク、時間の設定
 ・DHCPについて
  などなど


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・BIOS の設定

 ブートシークエンスが上から順に、フロッピーディスクドライブ、  CD-ROM ドライブ、ハードディスクの順になっていることを確認

・起動

 rescue ディスクをフロッピーディスクドライブに入れ、  コンピュータを起動(既に起動しているのなら再起動)する

・Release Note の表示

 ふむふむと読めない英語を眺めてから(読めればなお良いですが)
 <Continue>

・インストーレーションメインメニュー

 インストールに関するメインメニューが表示される。 このメニューで指示に従ってDebianの設定を行う。
 ※もしも設定を間違ってしまい、もう一度やり直したい場合には とりあえずその設定から抜け出してメインメニューに戻り、 そこで、Alternate :〜(さっき間違ったメニュー)を選ぶ。

1. Next :Configue the keyboardを選ぶ(キーボードの設定)

授業では「qwerty/jp106: Japan」を選択する
 ※もし違うキーボードの場合は?
基本的にキーボードには上で選択したような記号は書かれて いないので、キーボードに書かれた文字からお国を調べ、そこから キーボードを選択する。

・パーティションの設定

2. Next :Partition a Hard Disk(ハードディスクの割り当ての設定)

 ここでLinux用のパーティションをシステム領域(「/」ルート)と、 ユーザー領域(「/home」ホーム)に分ける  
まずは「/dev/hda」を選ぶ。ごちゃごちゃ出てくるが  
 -cfdisk-が立ち上がる  
ここでのいくつかのコマンドの説明  
 Bootable…Bootフラグを立てたり、消したりする。  
        起動した際、これがあるパーティションから立ち上がる  
 New   …まだ設定されていないパーティションの設定を行う  
 Delete …設定されているパーティションの設定を消し、まっさらな状態にする  
 Unit  …サイズの単位(メガバイトなど)を変更する  
 Write  …ここで設定した事を実際にハードディスクに反映する  
 Quit  …cfdiskを終了する  

---実際の作業手順---
1. 以前にfipsでパーティションを切って、Windowsのものと、それ以外とに分けたはずである。
(もし、Windows以外の領域に何か入っていれば、それらをいったんDelete して、1つのFree Spaceにする)
ここで、Windowsではない方のパーティションに合わせ、 「New」を選択し、次の選択肢は「Primary」にする。
2.次に容量を聞かれる。 個人の好きにして良いが片方をあまり小さくすると この後のインストールで困るので、大体半々でよい。 私は3767.18MBのうち、2000と残りに分けた。
3. つぎに、「Beginning」「End」と聞かれる。 ここではハードディスクの最初に 書き込むのか後ろに書き込むのかと聞かれているのだが、「Beginning」を選ぶ。
4. こうすると、先ほどの画面に戻り、 Linuxと書かれた新たなパーティションが できているはずである。Linux用には2つのパーティションを作るので、 ここで、また先ほどのように未設定のパーティションに先ほどと同じような 作業をする。(今度の容量は残り全部である)
5. 次はBootフラグの設定である。おそらく、Win98と書かれた方に「Boot」 というのが付いているはずであるが、これをはずし、Linuxのほうに付け替える。 まず、Win98のパーティションの方で「Bootable」を選択し、その後、Linux のhda2のところでまた「Bootable」を選択。こうしてLinuxのhda2のところ にのみ「Boot」が付いていればよい。
※こうしておくと、何も操作せずに起動させるとLinuxが起動するようになる。
6. 最後にこれらの設定を実際にハードディスクに 書き込むために、「Write」を 選択。その後、「Quit」でcfdiskから出る。
ここでcfdiskの作業終了

3. Alternate :Do Without a Swap Partition

「Next :Partition a Hard Disk」 も表示さているが、 スワップパーティションは作らないので、 「Alternate :Do Without a Swap Partition」を選択。

4. Next: Initialize a Linux Partition 

を選択。 ここではLinuxパーティションの初期化を行う
まずは、「/dev/hda2」(先ほどの手順でBootフラグを付けた方)を選択。
 「Do you want to retain Linux kernel2.0 compatibility?」 と聞かれるが、「Yes」
 「Should the bad-block scan be skipped on '/dev/hda2'?」 ここも「Yes」
 「Are you sure?」では 上の設定が良いのなら「Yes」
 その後、一時黒い画面になった後、
 「Mount as the Root FileSystem?」 では、「"/"」を選択
 その次の質問は「/dev/hda2」をルートにして良いか?ということなので、 良いのだから「Yes」

 ここでいったんメインメニュー画面に戻る。NextとAlternateがあるが、 もう一つのパーティションの設定があるので、Alternateを選ぶ
 今度は「/dev/hda3」を選ぶ。
 次に先ほどと同じ事を3回聞かれるが、すべて「Yes」でよい。  
最後に「Mount Point」を聞かれるが、 「/home : User home directories」を選ぶ
 メインメニューに戻る 

・カーネルとモジュールのインストール

5. Next : Install Operationg System Kernel and Modules

を選択。ここでは、カーネルとモジュールのインストールを行う
 まず、どのドライブからインストールするのか聞かれるので
 「/dev/fd0 : first floppy drive」(フロッピーディスからの読み取り)を選択
 すると、「Please Plece the Rescue Floppy in the first floppy drive...」
となるので、Rescue diskを入れた後に、Enterキーを押す
 読み込む…
 「Please insert drive disk1」となるので、以前にrescue diskと一緒に作った 「driver-1 disk」 を入れて
 読み込む…
 この後、driver disk の2と3に関しても同じことを指示されるが、同じように この手順を繰り返す。
 終わるとメインメニューに戻る。

・デバイスドライバモジュールのインストール

6. Next : Configure Device Driver Modules

を選択。デバイスドライバモジュールのインストールを行う。
 今回は
  fs category 
     nls_cp437       
     nls_cp932_euc_jp      
     nls_iso8859_1      
     vfat      
  net category 
     tulip(ネットワークカードのドライバ) 
これらをインストールする  
まず、「………… Would you like to skip this step?」と聞かれる。  
 これは、フッロピーディスクからデバイスドライバモジュールをインストール する作業をスキップしていいのかどうかを聞かれているのだが、今回は フロッピーディスクにはそういうものは入っていないので、「Yes」  
次に、どこのカテゴリーからインストールするのかをまず聞かれるので  
 「fs」を選択  
次は、その「fs」のカテゴリの中から何を選ぶかを聞かれる。   
ここで、上記の4つを選択する。  
具体的には…   
まず1つ選んでEnter   
すると、「本当に?」と聞かれるので、選択を間違っていなければ「Yes」   
すると今度は、「Enter Command-Line Argument」となって文字列を 入力するような画面になるが、大抵は何も打ち込まなくて良い。   
何も打ち込まず、「OK」に合わせ、Enter   
黒い画面になり、実際にインストールする。ここでは1回「Press Enter」 のようなことを指示されるので、Enterを押す。   
※ここで、failなどと出たら先ほどの「Command-Line」を入力しなければ ならないが、問題なければそれでよい。
 他の3つに関しても同様
 「fs category」に関してはこれで終了なので、1つ前のカテゴリー選択画面 に戻る。
 
 次に、「net category」の「tulip」をインストール
 今度は「net」を選ぶ。
 次に出てくる「Select net modules」で「tulip」を選択。
 ここでも「fs category」と同じような事を聞かれるが、先ほどと同じように 対処する。
 これでデバイスドライバモジュールのインストールは終了。
 2度「Exit」(もしくは「OK」)としてメインメニューに戻る

・基本システムのインストール

7. Next: Install the Base System

を、選択。ここでは初めに作ったインストール用のディスクを使って、Linuxの基本システムをインストールする。
どこからインストールするか聞かれるので「floppy」選択。その後、パスを聞かれるがデフォルトのままでよい。あとは、画面の指示に従って11枚の Base disk をひたすらインストールし続ける。(焦って、まだ読み込み中のディスクを抜いてしまわないように!!

・ネットワーク、時間の設定

8. Next: Configure the Network

を選択。ここではネットワークの設定を行う。
 「Choose the Host name?」では
  「joho13」としてOK(後半の番号はその情報実験機番号)
 「Automatic Network Configration」では「DHCPを使いますか?」と聞かれるが、 使わないので、「No」
 (DHCPに関する説明を下に追加しました)

 「Choose the IP Address」では
  「192.168.0.2(3n+1 機)/ 192.168.0.3(3n+2 機)」

 「Choose the Net work Mask」では
  「255.255.255.0」(授業では既に入っていた)

 「What is your IP gate way address?」では
  「192.168.0.1」

 「Choose the Domain name」では
  「ep.sci.hokudai.ac.jp」

 「Choose the DNS Server Addresses」では
  「133.87.45.70 133.87.45.66 133.87.1.11」(各IPをスペースで区切って入力)
 以上でネットワークの設定は終了

9.Next : Configue the Base System

-Select Time Zone- では
 Directries : の方は「..」
 Timezones : の方は「Japan」
 を選んでEnter
 -Timezone Configration- では
 マザーボードの搭載されている時計の時間をGMT(グリニッジ標準時) に合わせるかどうかを聞かれるので
 「No」にする

10.Next : Make Linux Bootable Directry From Hard Disk

を選ぶ。ここではハードディスクからブートできるようにするために LinuxのブートローダであるLILOをインストールする。
 次の「Where should the Lilo boot loader be installed?」では
 「/dev/hda2 :Install LILO in the /target boot sector」を選ぶ
 -Create Master Boot Record?-での
 「Install a master boot record in /dev/hda?」では「Yes」
 この選択後画面に文字がごちゃごちゃ出てくるが「continue」
 -Made Linux the Default Boot Partition?-でも「Yes」
 メインメニューに戻る。
 
 起動用のフロッピーディスクを作るか、再起動するのか聞かれるが、 今回の授業ではフロッピーは必要なかったので
 「Alternate: Reboot the System」を選択
 (ここで起動用のFDを作っておくと、ハードディスクが1部だめになっても このFDでシステムを立ち上げることができる)

10.再起動

  この後の設定は次のページで


・DHCPについて

Dynamic Host Configuration Protocolの略
つまり、「動的にホストが通信規約を構成する事」(なんのこっちゃ)
ここからまともな説明
基本的には、ネットワークにつながっているコンピュータにはすべて固有の IPアドレスが割り当てられている。
しかし、常に接続していないもの(ダイヤルアップ接続や、大学などでノートパソコンに 接続して使用する端末など)の場合には、常に固有のIPアドレスを所有するのではなく、 接続するたびに、ホストに用意してあるうちのどれか一つのIPアドレスを割り当ててもらい、(借りるという表現も出来るのかな?)接続を切ると同時にそのアドレスを ホストが回収する(返す?)というシステムになっている。
これがDHCPである。
(ちなみに上記のIPアドレスの割り当て方を「動的にIPアドレスを割り当てる」と言うそうである)

つまり、この情報実験機はホストとなって動的にIPアドレスを振り分けたりする 必要がないのでDHCPは設定しないのである。

利点の考察
IPアドレスの使用数を減らす事が出来る(ほんとか?)