Linux Debian のインストール

Linux Debian のインストールドキュメント1

インストールの前準備
 ・FIPSのダウンロード
 ・DOS起動ディスクの作成
 ・Debianのインストールディスクの作成
 ・デフラグ
 ・パーティションを斬る
 ・FIPS終了後の確認作業


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・FIPSのダウンロード

FIPSとは、MS-DOS上で動くパーティション・分割ツールで これで既存のWindowsパーティションをリサイズし、 Linux用に空き領域を作るのに必要なソフトウェアである。

FIPSは下記のアドレスからダウンロードできる
http://www.igd.fhg.de/~aschaefe/fips/fips20.zip

ダウンロードされたファイルは、ZIP 形式で圧縮されているため、解凍用のツールがない場合は それをダウンロードする必要がある。

授業ではLhasaを利用した。Lhasaは下記のアドレスからダウンロードできる
http://www.vector.co.jp/ftptx/pack/win95/util/arc/lhasa017.exe
このソフトはLHA 及び ZIP 形式で圧縮されたファイルを復元することが出来る。

・DOS起動ディスクの作成

フォーマット済みのフロッピーをフロッピーディスクに入れ、MS-DOSプロンプトにおいて、
C:\>sys a:
と入力すればよい
ちなみにうまくいかなかったときはフロッピーがフォーマットされていない可能性が高いので きちっと「通常のフォーマット」を行う

FIPSというDOS 用のツールを、あえてDOS上から実行する理由に関する考察。
OSのインストールはWindowsから行うことのほうが少ない。初めにLinuxをインストールする場合など、DOS上でFIPSを使えないとパーティションの分割すら出来なくなってしまう。そのため、この実習ではあえてFIPSをDOS上から使っているのではないか。

・必要なファイルのコピー

上で作成した起動ディスクに、
・errors.txt
・fips.exe
・restorrb.exe
の3つのファイルをコピーする。

・Debianのインストールディスクの作成

「rawrite2.exe」というソフトを使ってフロッピーディスクに書き込む rawrite2.exeは
http://tako.ep.sci.hokudai.ac.jp/debian/dists/potato/main/disks-i386/current/dosutils/
からダウンロードする

フロッピーディスクに書き込むデータは
http://tako.ep.sci.hokudai.ac.jp/debian/dists/potato/main/ disks-i386/current/images-1.44/
においてあり、この中から

rescue.bin
root.bin

driver-1.bin から driver-3.bin まで
base-1.bin  から  base-11.bin  まで
を適当なディレクトリ(フォルダ)にダウンロードして、 これらの計16個のデータを16枚のフロッピーに別々に書き込む。

---書き込む具体的な手順---
1.MS-DOSプロンプトを開く
2.まずは、データのあるディレクトリに移動する必要がある。 「cd」と入力した後にデータのあるディレクトリをwindows上から ドラッグしてきてMS-DOSプロンプトのウィンドウに持ってくる。 すると、「cd」の後に、そのディレクトリ名が表示されるので Enterキーを押して移動する。
3.ここで、rawrite2.exe を使用し、 フロッピーに書き込むのだが、 たまに書き込むファイルの名前が長く表示され、windows上の名前と DOS上で認識される名前とが違ってしまうことがある。 こういった時は「dir」と入力する。 ここで、左側に出るのがDOS上で認識される名前(スペースには実際には 「_」(アンダーバー)を入力)、右側にはwindows上で認識される 名前が表示される。
4.上の準備が整ったら「rawrite2.exe」と入力
5.すると「Enter disk image source file name: 」  要するに「何のファイルを書き込むのかね?」と聞かれるので 3.で左側に表示された名前を入力しEnterキーを押す
6.その後には「Enter target diskette drive:」 つまり、「どのドライブに書き込むのかね?」と聞かれるので 、この場合はフロッピーディスクに書き込むので「a」と入力しEnterキーを押す
7.すると今度は  「Please insert a formatted diskette into drive A: and press -ENTER- :」 と言うメッセージが出てくる。これは 「フォーマット済みのフロッピーをAドライブに挿入し、 Enter キーを押してね」 ということなので、その通りにしてEnterキーを押してやる。
8.ここまでやると、フロッピーディスクに書き込みが 始まるので、忍耐強く待つ。
9.終わったらフロッピーディスクを取り出し、 次のフロッピーを入れ、作業の3.から 繰り返す。
フロッピーディスクが16枚もあるので、 いったんわからなくなるとどうにもならなくなる危険性がある。 そのため、どのディスクにもシールをはって、どのファイルを 書き込んであるかを書いておくのが賢明である。
 
 以上で、Debianのインストールディスクは作成された

《なお、Debianをフロッピーディスクでインストールする場合には フロッピーディスクが16枚は必要になる (CD-ROMがあるならこの手間は省ける)》


・デフラグ

作業の方法は 12/08の資料 を参照(手抜き)
暇だがじっと待つ

フラグメンテーションについて
 ハードディスクにファイルを保存するときに、ファイルを一続きに保存できなくなり、 ディスク上にとびとびに断片化されて記録している状態のこと。最初はディスク上に まとまって記録してあっても、何度か削除や変更を繰り返していると、1つのファイルが 分割されてしまう。この削除や変更を何度も繰り返すうちにこの状態はひどくなる。 分割されると離れた別の領域を読みに行かなければいけないので、アクセス速度が遅くなり、 パソコンのトラブルの原因ともなる。
アスキーデジタル用語辞典より

デフラグ
 ウィンドウズに標準添付されているハードディスクの保守管理ツール。
 ファイルの再配置を行う。ウィンドウズ95に付属するデフラグは、 1つのファイルがハードディスクの内部のあちこちに散らばっている場合に 、連続した場所(1カ所)にまとめたり、データとデータの合間にできた小さな 空きスペースを詰めて、読み書きの速度や信頼性を向上させる。しかし、 ウィンドウズ98のデフラグは、頻繁に使用するプログラムをハードディスクの 読み書きが速い場所、つまりドライブの先頭部分に集めて、日常の作業が 速くなるよう工夫されている。そのため、並べ替え対象となるファイル数も 増えてデフラグにかかる時間が長くなっている。
アスキーデジタル用語辞典より

※デフラグ後の注意

 上のフラグメンテーションの所に書いてあるように、データの書き込み、削除、変更 といった事でフラグメンテーションは発生する。よってデフラグ後は こういったことが発生するソフトなどを使用する事はできるだけ控える。
例えばインターネットエクスプローラを動かしてデータを受信すると取り込んだページの 情報をほぼ自動的にテンポラリーファイルに保存してしまう。 できれば次の作業までは何もしないのが良い。


・パーティションを斬る

ここでは、さきほどダウンロードしてきたFIPSというソフトを使って、ハードディスクのパーティションを斬る。いままではハードディスクの全てをWindowsに使ってきたが、その一部をLinux用に確保するのである。

作業
フロッピーディスクドライブに先ほど作成したDOS起動ディスクを入れ、再起動する。
<※ちなみに、再起動の際には、まずフロッピーディスクを優先して読み込むようになっているようにブートシークエンスを設定しておく必要がある。>

すると、DOSが起動し、コマンド入力できるようになるので、
A:\>FIPS
と、入力しEnterキーを押すと、FIPSが起動する。
「Press any Key」と出るので、何かキーを押すと、現在のハードディスクの状況が出てくる。
ここでも「Press any Key」と出てくるので何かキーを押す。
すると、いろいろごにょごにょと出てきた後に

Do you want to make a backup copy of your root and boot sector before proceeding (y/n)?
つまり、「作業の前に今までのルートとブートの環境のバックアップを取っておくかい?」と聞いてくるので、「y」を押して、Enter

Do you have a bootable floppy disk in drive A: as described in the documentation (y/n)?
つまり、「このドキュメンテーションを書き込む起動ディスクがフロッピーディスクドライブに入ってる?」と聞かれるので(いいのかな、この訳で…?)「y」を押して、Enter

すると、
Old partition      Cylinder       New Partition
  596.2 MB            76           5553.7 MB
と、表示される。左の「Old partition」がいままでWindowsで使っていた領域で、右の「New Partition」はこれからLinux用に新たに用意する領域である。

十字キーの上下左右でこれらの値を設定する事が出来る。
情報実験機のハードディスク容量は大体6GBなので、Windows用に2.5GB、Linux用に3.5GBを割り当てる事にする。(この割り当て方は各自で自由にしてよいが、あまり偏るとOSのインストールの際に容量が少なすぎて泣きを見ることになりかねないので、平均的に割り当てておくのが無難)
つまり、大体下記の様になればよい
Old partition      Cylinder       New Partition
 2502.3 MB           319           3647.6 MB
だいたいOKだと思ったら、Enterキーを押す
すると次は、今の設定でのパーティションの環境が表示され、
Do you want to continue or reedit the partition table (c/r)?
つまり、「この設定で作業を続けてますか?それとも設定しなおしますか?」と聞かれるので、良いのなら「c」、やり直すなら「r」を押してEnter。「c」を押したのなら次の作業へ

また、ごにょごにょと出てきた後、
    Ready to write new partition scheme to disk 
    Do you want to proceed (y/n)?
つまり、「今まで入力した設定で実際にパーティションテーブルを書き換える準備が出来ましたが、続けてよいですか?」と聞かれるので、良いのなら「y」としてEnter。

以上でパーティションを斬る作業は終了。問題がなければ「Bye!」と表示される。


・FIPS終了後の確認作業

確認作業は、DOS上でもう一度FIPSを使ってする方法と、Windows上のソフトであるSCANDISKを使ってする方法がある。

1.FIPSによる確認
FIPSによる分割が成功しているのかを確認する。

まず、そのままで(フロッピーディスクドライブにDOS起動ディスクを入れたまま)再起動する。(この状態で再起動するにはCtrlキーとAltキーとDeleteキーを同時に押す)

再起動すると、先ほどと同じようにコマンドを入力できるようになるので
A:\>FIPS -t
と、入力する。すると、

Which Partition do you want to split (1/2) ?
つまり、「どちらのパーティションを分けたいのですか?」と聞かれる。(先ほどパーティションを2つに分けたのでこういう事を聞かれる)
ここでは「1」を選ぶ。

すると、再びごにょごにょと出てくるが、その中に
Checking boot sector ... OK
Checking FAT ... OK
Searching for free space ... OK
というものがあれば、OKである。
別にもう一度パーティションを斬るつもりはないので強制終了する。(Ctrlキーを押しながら「c」を押す。)


2.WindowsのSCANDISKで確認
こんどは、Windows上で作業を行うので、DOS起動ディスクを取り出してから再起動する。(CtrlキーとAltキーとDeleteキーを同時に押す)
で、無事Windowsを起動させる。しなかった場合でも何とか立ち上げてください。

起動したら、デフラグ同様、C ドライブのプロパティを開き、ツール・タブをクリック、「エラーチェックの履歴」のところにある「チェックする(C)...」ボタンを押す。(これはWeb上の情報実験のテキスト丸写しです)
するとスキャンディスクが起動するので、そのまま「開始(S)」ボタンを押す。

チェック中……………

チェックが終わると"結果レポート"が表示される。エラーが発見されなかったことを確認する。(もしエラーが発見されたら…おそらく、デフラグの作業からやり直すしかないのでは…)

以上でインストールの前準備は終了。これでやっとLinux Debianのインストールに入ることができる。。

次の段階ではパーティションを設定し、Debianのインストールを開始する。

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