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3.2 テストケース 2: 定常な非線形帯状地衡流

テストケース 2 では非線形球面浅水方程式系の定常解として得られる剛体回 転の流れ場と, それに地衡流平衡する厚さ分布を初期に与える.

$\displaystyle u$ $\textstyle =$ $\displaystyle u_{0}(\cos \phi \cos \alpha + \sin \phi \cos \lambda \sin \alpha),$ (28)
$\displaystyle v$ $\textstyle =$ $\displaystyle - u_{0}\sin \lambda \sin \alpha,$ (29)
$\displaystyle h$ $\textstyle =$ $\displaystyle h_{0} - \left(a\Omega u_{0} + \frac{u_{0}^{2}}{2}\right)
(-\cos \lambda \cos \phi \sin \alpha + \sin \phi \cos \alpha)^{2}/g.$ (30)

流線関数と速度ポテンシャルの初期値はケース 1 と同様に
$\displaystyle \psi$ $\textstyle =$ $\displaystyle - a u_{0}
(\sin \phi \cos \alpha - \cos \lambda \cos \phi \sin \alpha),$ (31)
$\displaystyle \chi$ $\textstyle =$ $\displaystyle 0$ (32)

である.

この計算ではコリオリパラメータ $f$ は球面上での流れの方向を指定するパ ラメータ $\alpha $ に依存する.

\begin{displaymath}
f = 2\Omega(-\cos \lambda \cos \phi \sin \alpha + \sin \phi \cos \alpha).
\end{displaymath} (33)

与えたパラメータはTable 3.2にまとめる. 計算 時間は 5 日間で, テストケース 1 と同様に 1 ステップ毎のデータを出力する.


テストケース2のパラメータ
表 5: テストケース 2 で用いたパラメータ
パラメータ
$\alpha $ $0, \quad 0.05, \quad \pi/2 - 0.05,\quad \pi/2$
$u_{0}$ $2\pi a/(12$日) msec${}^{-1}$
$h_{0}$ $2.94\times 10^{4}/g$ m


テストケース2の計算時間
表 6: テストケース 2 の計算時間 (sec)
    T42 T63 T106 T213
  real 0m42.335s      
Intel Pentium III usr 0m40.110s      
(Coppermine) 1GHz sys 0m02.190s      


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Odaka Masatsugu 平成17年5月16日