惑星大気研究会 (WTK) は, 惑星大気科学に関するさまざまな話題を議論する場です. 研究会とビデオ会議システムを用いたオンライン セミナーを行っています.
研究会, オンラインセミナーに関するお問い合わせは, 惑星大気研究会運営グループ wtk-staff at gfd-dennou.org までお願いします.
太陽系の惑星の中で、金星は質量・惑星半径が地球と同程度だが、 自転が地球の240倍ほど遅いという特徴を持っている。地球の ハドレー循環のメカニズムは Held & Hou (1980) で 自転軸対称なモデルで説明され、以後 Held & Hou モデルとして 広く認識されいる。一方、金星のスーパーローテーションの メカニズム として、 Gierasch (1975) で子午面循環と強い 水平拡散によって維持されていると提唱されており、Matsuda (1980, 1982) ではこのGieraschメカニズムをブシネスク流体で研究 している。この Held & Hou モデルと Matsuda の研究とは、 球面、自転軸対称、赤道対称、定常、ブシネスク流体、 ニュートン加熱冷却による流れの駆動、という多くの共通点を持つ。 一方、両者の違いはHeld & Hou モデルでは水平拡散が ゼロなのに対して、 Matsuda の研究では非常に大きな水平拡散を 仮定しているところにある。これらの点に着目し、 外部熱ロスビー数・水平エクマン数・鉛直エクマン数の 3つの無次元外部パラメータによるパラメータスイープ実験を行った。 得られた数値解の解析には、スーパーローテーションおよび剛体回転に 対する指標を用いた。これらの結果を紹介し、議論する。
過去の研究会, オンラインセミナーの情報, 及び講演資料を公開しています.