3.7.1 uzpget/uzpset(uzpstx)

1.
機能
UXPACK/UYPACK/UZPACKで使う内部変数を参照/変更する. (uzpstx は実行時オプションによる変更を許す. )
2.
呼び出し方法
ipara = NumRu::DCL.uzpget(cp)
NumRu::DCL.uzpset(cp,ipara)
NumRu::DCL.uzpstx(cp,ipara)
3.
パラメーターの説明
cp (C*8) 内部変数の名前.
ipara (I,R,L) 内部変数の値.



以下にcpとして指定できる名前のリストを記す. 'ROFFzs', 'INDEXTi'などの略記法については3.4節を 参照のこと.
'UXUSER' (R) Y軸の作画ルーチンにおいて場所を示すパラメーターとして'u'serを指定したときに用いられるX座標値(初期値は不定). 詳しくは3.2節参照.
'UYUSER' (R) X軸の作画ルーチンにおいて場所を示すパラメーターとして'u'serを指定したときに用いられるY座標値(初期値は不定). 詳しくは3.2節参照.
'ROFFzs' (R) 最後に描いたラベルやタイトルの軸からの距離を保持している内部変数(初期値は, 0, 0, 0, 0, 0, 0). 3.8.1節参照.
'ROFGzs' (R) 座標軸を本来描く場所からどれだけ平行移動して描くかを指定する内部変数(初期値は, 0, 0, 0, 0, 0, 0). 3.8.1節参照.
'LABELzs' (L) ラベルを描くかどうかを指定する内部変数;.true.なら描く, .false.なら描かない(初期値は, .true., .false.,.true.,.true.,.false., .true.). 3.6.3, 3.6.2, 3.6.1節参照.
'IROTLzs' (I) ラベルの文字列の回転角を指定する内部変数;回転角は90度を単位とする整数値で指定する(初期値は, 0, 0, 0, 0, 0, 0). 3.4, 3.8.3節参照.
'IROTCzs' (I) タイトルの文字列の回転角を指定する内部変数;回転角は90度を単位とする整数値で指定する(初期値は, 0, 0, 0, +1, +1, +1). 3.4, 3.8.5節参照.
'ICENTzs' (I) ラベルの文字列のセンタリングオプションを指定する内部変数;--1のとき左よせ, 0のときセンタリング,+1のとき右よせする(初期値は, 0, 0, 0, +1, +1, +1). 3.4, 3.8.3節参照.
'INDEXTi' (I) 座標軸および目盛を描く線分のラインインデクスを指定する内部変数(初期値は, 不定, 1, 3). 3.4, 3.8.2節参照.
'INDEXLi' (I) ラベルおよびタイトルの文字を描く線分のラインインデクスを指定する内部変数(初期値は, 不定, 3, 3). 3.4, 3.8.3節参照.
'RSIZETi' (R) 目盛の長さを指定する内部変数(単位はV座標系;初期値は, 不定, 0.007, 0.014). 3.4, 3.8.2節参照.
'RSIZELi' (R) ラベルの文字の高さを指定する内部変数(単位はV座標系;初期値は, 不定, 0.021, 0.028). 3.4, 3.8.3節参照.
'RSIZECi' (R) タイトルの文字の高さを指定する内部変数(単位はV座標系;初期値は, 不定, 0.028, 0.035). 3.4, 3.8.5節参照.
'LOFFSET' (R) 座標系をリニアオフセットするかどうかを指定する内部変数..true.ならリニアオフセットする;.false.ならしない(初期値は.false.). 3.6節参照.
'XOFFSET' (R) 'loffset'が.true.のとき,X軸のオフセット値を指定する内部変数(初期値は0.0). 3.6節参照.
'YOFFSET' (R) 'loffset'が.true.のとき,Y軸のオフセット値を指定する内部変数(初期値は0.0). 3.6節参照.
'XFACT' (R) 'loffset'が.true.のとき,X軸のファクター値を指定する内部変数(初期値は1.0). 3.6節参照.
'YFACT' (R) 'loffset'が.true.のとき,Y軸のファクター値を指定する内部変数(初期値は1.0).  3.6節参照.
'PAD1' (R) 1つ前に描いた座標軸の構成要素からどれだけ離してラベルを描くかを指定する内部変数(初期値は0.7; 単位は今描こうとしているラベルの高さを1とする).
'PAD2' (R) 座標軸のオフセット量を内部的に決める時に用いる内部変数(初期値は1.5; 単位は内部変数'RSIZEC2'の大きさを1とする).
'IFLAG' (I) 座標軸の設定を'u'serでおこなった場合,ラベルとタイトルを軸のどちら側に描くかを指定する内部変数. 'iflag'が正のときラベルはuxplblについては上側,uyplblについては右側に描かれる.負のときはその逆である. (初期値は-1). 3.8.3節参照.
'LBTWN' (L) ラベルを描く場所に関するオプションを指定する内部変数.'lbtwn'が.true.なら間に描く;.false.ならその場所に描く(初期値は.false.). 3.8.3節参照.
'RBTWN' (R) ラベルを間に描くとき('lbtwn'が.true.のとき),さらにその位置を詳しく指定する.--1.0のとき左よせ, 0.0のときセンタリング, +1.0のとき右よせする(初期値は0.0).
'LBOUND' (L) タイトルを描こうとして, 文字幅がビューポートの幅を越えてしまうようなとき,タイトルを描くかどうかを指定する..true.なら描かない,.false.なら描く(初期値は.false.).
'LBMSG' (L) 'lbound'が.true.でタイトルを描くスペースがないとき,エラーメッセージを出力するかどうかを指定する..true.なら出力する,.false.なら出力しない(初期値は.true.).
'INNER' (I) 目盛を内側に向かって打つか,外側に向かって打つかを指定する内部変数.'inner'が正のとき内側に向かって目盛を打つ;負のとき外側に向かって目盛を打つ(初期値は+1).
'IUNDEF'

(I)

値が不定であることを示す内部変数(初期値は-999).

 
4.
備考
(a)
内部変数を管理するための下請けルーチンとして 以下のものがある.
ncp = NumRu::DCL.uzpqnp() 内部変数の総数 ncpを求める.
idx = NumRu::DCL.uzpqid(cp) 内部変数 cpの位置 idxを求める.
cp = NumRu::DCL.uzpqcp(idx) idxの位置にある内部変数の名前 cpを参照する.
ipara = NumRu::DCL.uzpqvl(idx) idxの位置にある内部変数の値 iparaを参照する.
NumRu::DCL.uzpsvl(idx,ipara) idxの位置にある内部変数の値 iparaを変更する.
(b)
UZpGETは上に述べたUZPQIDを呼んで 内部変数の位置を求め, uzpqvlによって値を参照する; uzpsetuzpqidを呼んで内部変数の位置を求め, uzpsvlによって値を設定する. したがって指定した内部変数名が見つからないとき, エラーメッセージはuzpqidが出力する.
(c)
内部変数の型に応じ, IPARAとして適切な型の 定数あるいは変数を指定すること.