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dcreal 開発・メンテナンスの手引き



概要

以下は dcreal の開発・メンテナンスの手引きです.

ディレクトリ構成

<URL:cvsroot>

cvs リポジトリディレクトリ

直接編集しないで下さい. CVS の利用方法は <URL:/library/cc-env/cvs> を参照ください.

<URL:arch>
cvsroot から展開されるソースや, そのソースコード群をパッケージング した tar.gz ファイルや deb ファイルが置いてあります.

最初の作業

ここには, 開発環境の初期設定の作業ログが書いてあります. これから dcreal の開発を継続しようという場合には cvs checkout から読み始めてください.

cvs に関する準備

これは dcreal の cvs リポジトリ作成の際の作業ログです.

cvs リポジトリの作成. 作業は cc-env ユーザにて行います.

$ cd /GFD_Dennou_Club/ftp/arch/cc-env/dcreal
$ sudo -s -u cc-env
$ mkdir cvsroot
$ cvs -d /GFD_Dennou_Club/ftp/arch/cc-env/dcreal/cvsroot init

既に作成済みの dcreal を cvs に登録. ここで, dcreal の 初期バージョンは src ディレクトリに置いてあるとします.

$ export CVSROOT=/GFD_Dennou_Club/ftp/arch/cc-env/dcreal/cvsroot
$ export CVSEDITOR="emacs -nw"
$ cd src
$ cvs import -m "the dcreal project starts" dcreal cc-env start

Makefile 等の準備

tar.gz パッケージや deb パッケージ置き場として, arch ディレクトリを 作成します.

$ cd /GFD_Dennou_Club/ftp/arch/cc-env/dcreal
$ sudo -s -u cc-env
$ umask 002
$ mkdir arch

tar.gz パッケージや deb パッケージを出来るだけ手間を掛けずに アップデートするため, Makefile を準備します. まず Makefile.debian, Latest_CVS_Tag.mk および tgzlist-html.rb をダウンロードします.

$ cd arch
$ wget http://www.gfd-dennou.org/library/dcmodel/doc/sample_Makefile/Makefile.debian
$ wget http://www.gfd-dennou.org/library/dcmodel/doc/sample_Makefile/Latest_CVS_Tag.mk
$ wget http://www.gfd-dennou.org/library/dcmodel/bin/tgzlist-html.rb

これらのファイルを適宜変更します.

Makefile.debian

cvsroot や deb パッケージ作成コマンドを設定します.

CVS_ROOT = /GFD_Dennou_Club/ftp/arch/cc-env/dcreal/cvsroot

TGZLIST  = ./tgzlist-html.rb \
              -o index
CLEANDIR = 0

BUILDPKG = dpkg-buildpackage -uc -us -tc -rfakeroot
Latest_CVS_Tag.mk

パッケージ名, 現在のバージョンを設定します.

PACKAGE  = dcreal
VERSION  = 0.3.0-2
CVSTAG   = -r $(PACKAGE)-`echo $(VERSION) | sed 's/\./_/g'`
tgzlist.rb
基本的に変更する必要はありません.

cvs checkout

CVSROOT と CVS_RSH を以下のように設定して, dcreal プロジェクトを checkout してください.

$ export CVSROOT=:ext:www.gfd-dennou.org:/GFD_Dennou_Club/ftp/arch/cc-env/dcreal/cvsroot
$ export CVS_RSH=ssh
$ cvs checkout dcreal

cvs 利用法

<URL:http://www.gfd-dennou.org/library/cc-env/cvs> を参照してください.

cvs commit

コミットのログのルールは (しばし暫定版のままで申し訳ないのですが)

にしたがって下さい. 文字コードは, ファイル本体及びコミットメッセージ共 に EUC 以外は弾いてしまいます.

バージョンアップの方法

更新が 1 段落したら, バージョンアップして公開する作業を行います.

debian/changelog の更新

作業コピー内の dcreal の直下には debian というディレクトリが 置いてあります. これは debian パッケージを作成するための情報が 格納されています.

詳しい情報は <URL:./arch/dcreal_current/README_MAKE_DEB> を 参照してください. ここでは最低限, バージョンアップに必要な 更新作業だけを挙げます.

debian/changelog を開き, ファイルの先頭に以下のような書式で更新 情報を追加してください.

dcreal (0.3.1-1) unstable; urgency=low

  * Two movies are broadcasted in parallel (yet some bugs are included likely)

 -- Yasuhiro Morikawa <morikawa@gfd-dennou.org>  Sun, 19 Mar 2006 02:02:26 +0900

特に一行目のカッコ内のバージョン番号は重要なので, 間違えないように してください.

更新したら, このファイルも cvs コミットしてください.

cvs tag

次に, cvs tag コマンドでファイル一覧にタグをはります. dcreal では, タ グの名称の書式は以下のようにしています.

dcreal-0_3_1-1

最後の "0_3_1-1" はバージョン 0.3.1-1 を表します. (タグ名にはピ リオドを与えることが出来ないため, ピリオドの部分をアンダーバーで 代用します).

このバージョンは debian/changelog の更新 で 設定したものと同じになるようにしてください.

作業コピーのトップディレクトリで以下のコマンドを用い, タグをはってください.

$ cvs tag dcreal-0_3_1-1

Web 資源の更新

最後に, cvs に更新した内容を Web に公開します. www.gfd-dennou.org にログインした後, dcreal/arch に 移動し, Latest_CVS_Tag.mk の VERSION を更新します.

バージョンナンバーは debian/changelog の更新 で 設定したものと同じにします.

$ sg cc-env
$ umask 002
$ cd /GFD_Dennou_Club/ftp/arch/cc-env/dcreal/arch
$ jvim Latest_CVS_Tag.mk

    VERSION  = 0.3.1-1

次に以下のコマンドを入力します. Makefile.debian が呼び出され, tar.gz パッケージ, deb パッケージの作成の他, パッケージリスト の更新が行われます.

$ make debian

なお, それぞれ最新版のディレクトリと tar.gz パッケージには dcreal_current, dcreal_current.tar.gz というシンボリックリンクが貼られます.

以上で, 更新に関する一連の作業は終了です.

過去の手引き


Ko-ichiro SUGIYAMA, Yuuichi NAKAGAMI, Yasuhiro MORIKAWA, Taichi KITAMORI,
Takahisa OHISHI, Daisuke TSUKAHARA / GFD Dennou Staff dcstaff@gfd-dennou.org
Last Updated: 2006/03/19, Since: 2006/03/16