GAVE を用いたお手軽描画

gtool_history モジュールを用いて出力した gtool4 形式のデータは, 電脳 Ruby プロジェクト 製品の GAVEGPhys で描画することが可能です.

ここでは データ出力のための最低限の設定 で出力する diffusion_1.nc を, GUI (グラフィカルユーザインターフェース) ユーティリティである GAVE を用いて描画してみます. まず, 電脳Ruby謹製品 インストールガイド を参考に, GAVE のインストールを行ってください.

準備が出来たら, 以下のように gave を起動してください.

$ gave diffusion_1.nc

以下のようなウィンドウが表示されます.

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とりあえず描画ボタンを押してみましょう. 以下のような図が表示されます. 図は, 横軸が x, 縦軸が時間 t となっており, 温度 temp がカラーで表示されています.

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次に等値線図を描いてみましょう. まず [動作] から [折れ線] を選んでください.

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ウィンドウの表示が以下のようになるはずです. [X-軸] が x になっていることを確認してください.

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ここで描画ボタンを押すと, 以下のような図が表示されます.

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最後に, この等値線図をアニメーション表示してみましょう. 準備として, 最大値を固定するための設定を行います. [ツール] から [軸] を選択してください.

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新たに表示されたウィンドウで, [最小値] と [最大値] にそれぞれ 0 と 1 を入力してください.

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[ツール] から [アニメーション] と [次元] を選択してください.

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すると以下のウィンドウが表示されます. ここで, アニメーションウィンドウの再生マークを押してみましょう.

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すると, 図がアニメーション表示されます. 同時に, 次元ウィンドウではアニメーションに合わせて時刻 t の値が変化します. 止める際には, アニメーションウィンドウのストップボタンを押してください.

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ここでは, GUI ユーティリティである GAVE を用いた描画の簡単な例を紹介しました. GAVE についての詳細は, GAVE チュートリアル を参照ください (「付録A 使用方法」でウィンドウ上の各設定値などについて詳しく解説しています).

電脳 Ruby プロジェクト では他にも, 以下のようなユーティリティを提供しています. 用途に応じてご使用ください.

  • GPhys
    • オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby で記述された, 解析・可視化ソフトウェアです. GAVE も GPhys のアプリケーションの一つです. GAVE に比べ, 解析や可視化に際してより自在に設定を行うことが可能です.
    • 実際に使用するにあたっては, GPhys チュートリアル を参照してください. なお, GAVE がインストールされていれば, GPhys も既にインストールされていることとなるため, 改めてのインストールは不要です.
  • Gfdnavi
    • GPhys アプリケーションの一つで, 地球流体データのデータベース, 解析・可視化のためのデスクトップツール兼サーバーです.
    • データファイルが自動的にデータベースに登録され, 容易に検索できるため多数のデータファイルを取り扱う場合に適しています.
    • 解析や可視化は Web ブラウザーを通して行うことが可能であり, その結果得られた画像や数値データをデータベースに保存することも可能なことから, 共同研究者とデータやそれに関する情報をやりとりするのにも適しています.

$Id: gthist_gave.rd,v 1.2 2009-03-01 03:02:30 morikawa Exp $