この章では、単独のNetCDFファイルもしくはNetCDFライブラリ全体を扱うNetCDF関数のインターフェースに付いて解説します。
開かれていない NetCDFファイルを参照する場合にはそのファイル名でのみ参照することが可能です。一度NetCDFファイルが開かれた後には、NetCDF ID によって参照されます。NetCDF IDとはファイルを生成又は開いた時に返される小さな非負の整数である。 NetCDF ID はCにおけるファイル記述子もしくはFORTRANにおける論理装置番号によく似ています。単一のプログラムにおいては、 開かれたNetCDFファイルのNetCDF IDはファイルごとに個別の値をとります。 あるNetCDFファイルが複数回開かれた場合には複数の異なるNetCDF IDを持つことになります。しかし、書き込み可能なNetCDFファイルは開かれたファイルのある一つのIDのファイルに限定されます。開かれていたNetCDFファイルが閉じられると、割り当てられていたNetCDF ID とそのファイル間の関連付けは断たれます。
NetCDFライブラリを操作する関数には以下のものがあります:
単一のオブジェクトとしてNetCDFファイルで サポートされている操作は以下の通りです。
ファイル名と読み/書き込みを指定し、アクセスのためにファイルを開く。
この章では、NetCDFのインターフェースを表現するために使用される規約のまとめの後に、これらの操作のためのインターフェースについて詳細に記述します。