☆ VMWare の高度な使い方 ☆

■ VMware で作成される仮想マシンのハードウェア構成

   CPU	           実CPUと同じ
   メモリ	   512MBまで　ホストメモリに依存
   ディスプレイ	   VGAとSVGA対応　表示の解像度とサイズは
		   ホストディスプレイに依存
   FDD		   2つの 1.44MB フロッピーデバイスまでに対応し、
		   ホストで利用できるドライブあるいはフロッピーイメージ
   シリアルポート  4つまでのシリアル(COM)ポート
   パラレルポート  2つまでの双方向プリンタ(LPT)ポート
   キーボード	   104キー Windows9xエンハスト
   
   マウス	   PS/2 マウス 　シリアルタブレット対応
   
   IDE	         最大４ドライブまでのHDDとCD-ROM
		 実際のディスク ドライブか、 Linux ファイルシステムベースの
		 仮想ディスク。
		 SCSIの CD-ROMは仮想 IDE として構成
   	       
   SCSI		 最大７台　BusLogic BT-958 互換ホストバスアダプタ
   HDD		 IDEまたはSCSI
   CD-ROM	 実CD-ROMが使用可能
   サウンド	 Sound Blaster 16, PCM sound 互換
   BIOS		 Phoenix BIOS 4.0 リリース6　-BIOSベース 　
		 33GBまでのエンハンスドディスクドライブ（ＥＤＤ）に対応
   ネットワーク  3つまでの仮想イーサーネットカード 　AMD PCnet-PCⅠ Ⅱ 互換
   　
   *VMWare Ver3からは、USB , CD-R/RW , DVD-ROM , CD-ROM ISOイメージ　の
    サポートも加わっている

   □ 情報源

      VMWare ってなぁに?
        http://fdin.org/vmware/why2.html


■ 仮想ディスクのモードの変更

   仮想ディスクには以下の3つのモードの変更が可能になっている.

   ・ Persistent

      標準的なタイプで, 仮想ディスク内で行った作業がそのまま
      保存され, 次回以降に反映される.
      普段の作業はこのタイプで行うのが良いだろう.

   ・ Undoable

      仮想ディスク内で行った作業を保存(Commit)するか破棄(Discard)するか
      選択できる. また, この2つの選択肢以外にも, その変更を
      保持(Keep)しておくこともできる.

   ・ Nonpersistent

      仮想ディスク内で行った作業や変更全てが Power Off と同時に破棄される.
      実験などには最適だが, 普段の作業でこれをおこなうと泣ける.

      
■ VMWare アップグレード

   NetWorld の以下のページ(もちろんトップページからたどれる)
     http://www.networld.co.jp/products/vmware/ws31_freeup.htm
   からアップグレード用の exe ファイルを入手し実行する.
   それによって VMware のバージョンが 3.0 から 3.1 にアップグレードされる.

   アップグレードした際の変更点
     
     ・ NAT & DNS サーバ (192.168.**.2) が頻繁に機能停止するバグの修正
     ・ 反復レジューム機能
     ・ USB サポートの改善
     ・ SCSI サポートの改善
     ・ キーボードがリピートし続ける問題の改善 (これが地味に嬉しかったり…)

        参考
	  http://www.networld.co.jp/products/vmware/ws31/whatsnew_ws.htm
	  http://www.networld.co.jp/products/vmware/ws31/whatsnew_ws_2.htm


■ ディスクファイルの圧縮

   VMware では, ゲストOSのハードディスクはホストOSでは 1～複数 のファイル
   として扱っている.
   ゲストOSでディスクを多く使えば使うほどそのホストOS側のファイルサイズは
   大きくなるわけでがここに一つ問題が生じる.
   それは, ゲストOSで使用するディスク容量を減らしてもホストOS側のファイルの
   サイズは減らないということである.

   例えば, ある時点でゲストOSが4.0GBのディスク容量を使用するとすると,

	ホストOS側でのファイルサイズ		4.0 GB
	ゲストOS側で使用するディスクのサイズ	4.0 GB

   となるのは当り前だが, ここでゲストOS側でファイルなどの掃除を行い,
   使用するディスクの容量を 3.0 GB にしても,
   
	ホストOS側でのファイルサイズ		4.0 GB
	ゲストOS側で使用するディスクのサイズ	3.0 GB

   となってホストOS側のファイルサイズは減らないのである.

   このホストOS側のファイルサイズを減らすには Shrink を行う必要がある.
   以下では ホストOS - Windows2000, ゲストOS - Debian GNU/Linux において
   Shrink を行う手順である.


   ※ Configration Editor からおこなう「Defragment」ではホストOS側と
      ゲストOS側のファイルを比べるようなことはしないため,
      こういった用途には使えない.


   1. ホスト OS である Windows で VMware 以外のソフトを停止する. [Host]

      Shrink にはだいたい数時間かかり, その間 PC には結構負担が
      かかるので, 余計なソフトはできるだけ停止し, OSへの負担を
      小さくしておくこと.
      

   2. ゲスト OS である Debian を起動する. [Host]

   3. ディスクサイズとファイルサイズを確認 [Host, Guest]

      Windows側のファイルのサイズと Debian 側のディスクの使用量を確認する.
      (Debian では df コマンドで確認するのが一番楽).
      双方のサイズにあまり差がない時は Shrink をおこなってもあまり
      効果が無いのでお奨めしない.


   4. Debian で X を起動する. [Guest]

   5. vmware-toolbox を root で起動する. [Guest]

   6. VMware Tools ウィンドウで Shrink を起動  [Guest]

      VMware Tools のウィンドウの「Shrink」タブを選択する.
      すると「Prepare to shrink」というボタンがあるはずなので
      このボタンを押す. すると Shrink の準備を開始する.
      ここでまず Shrink の準備が行われる.

      この準備には, 大体 10 ～ 30 分かかる


   7. Shrink を実行 [Guest]

      Shrink の準備が完了したら実行するかどうかを問うウィンドウが表示
      される. 「Yes」で実行される.

      これを実行すると, 画面が ホストOS 側に移り, ホストOS側から
      見た各ディスクファイル達に Shrink が行われる.

      これには 1 ～ 2 時間ほどかかる.


   8. Shrink をディスクファイルに反映  [Host]

      Shrink が終わると, Shrink後には合計のファイルサイズがどれくらいに
      なるかが表示され, じっさいにディスクファイルに反映して良いか
      質問される. 「OK」を押して反映させる.

      これには 2 ～ 3 時間ほどかかる.


   9. 終了

      以上で Shrink は終了である. ホストOS側からファイルサイズを見てみて
      ゲストOS上での使用ディスク容量と近いモノになっているか確認すること