準備として以下のものを用意する.
- KNOPPIX bootable CD (INEX 2005 年度用特別版)
これらは情報実験室前方右側の 3N 機の棚にマシン毎にラベルを貼って保管 してあります. 作業中に不具合が見つかった際には予備を用意してあります ので申し出て下さい. (現在準備中です)
また iso イメージもありますので, そちらをダウンロードして直接 CD に焼いてもらってかまいません. (現在置き場所探し中…)
セットアップ CD を入れる前に BIOS の設定を行う. 設定の仕方は, 例えば,
に書かれてありますが, ブートシーケンスは CD-ROM を 1番にします. そうしないと CD から起動せず, インストール作業ができないので注意!ちなみに, 森川の経験によれば, 2005 年度版で利用する情報実験機 3n+1, 3n+2 は, どうも素直にブートシーケンスに従わないところがあるようです. (CD を一番にしてても HDD から 起動を試みたりしようとする. 単に DVD-ROM Drive の接触が悪いだけかも しれないけど…). その際には何度か試みてみたり, BIOS 設定画面をとりあえず 上げてみるとうまくいったりした. 原因は不明ですが….
セットアップ CD を CD-ROM ドライブに投入して, マシンを再起動させると, KNOPPIX の起動画面が出て, 以下のような boot プロンプトが表示されます.
boot:
ここではそのまま Enter キーを押してください. しばし待つと, 自動的にログインされ, X も起動します.
左下のいかにも ターミナルなアイコンをクリックしてください. kterm が起動するはずです. その kterm 内で, まず cfdisk を起動してパーティションの設定を行ってください. 行うのは以下の作業です.
$ sudo cfdisk
- まず [削除] で全てのパーティションを削除してください.
- 次にスワップパーティションを作成します
- [新規作成] → [基本領域] として, サイズは 1000.000 MB としてください. [最初から] を選んでください.
- そして, 今作成した領域にカーソルを合わせ, [FS タイプ] を 選択します. いろいろタイプはありますが, 「82」を選択してください.
- 次にシステムをインストールするパーティションを作成します.
- 空き領域を選択し, [新規作成] → [基本領域] として, サイズは 3000.000 MB としてください. [最初から] を選んでください.
- 最後に, [書き込み] を選択してください. 書き込んで良いかとの問いに yes と答えます.
- これで [終了] します.
スワップ領域としてのフォーマットを行い, スワップ領域の利用を開始します.
$ sudo mkswap /dev/hda1 $ sudo swapon /dev/hda1
ハードディスクへのインストールを行います. 以下のコマンドを 実行してください.
$ sudo knoppix-installer先ほどのパーティション設定がちゃんと行われていれば, 以下のようなメッセージが表示されるはずです. これは気にせずに「OK」を押して進んでください.
Knoppix のインストール --------------------------------- このスクリプトは Knoppix を harddisk へインストール するものです. 注意; ...メニューが表示されますが, まずは 「1. インストール設定」を 選択してください. いくつかの質問は以下のように答えます.
- ・システムタイプを選んでください
- ⇒ debian: Debian 形式のシステム
- ・Knoppix を入れるパーティションを選んでください
- ⇒ /dev/hda2
- ・システムタイプを選んでください
- ⇒ ext3
- ・あなたの全ての名前を入力
- ⇒ インストールしている VTA の方の名前を入力してください (ローマ字)
- ・ユーザ名を入力
- ⇒ インストールしている VTA の方のユーザ名を入力してください (日頃使ってるやつで)
- ・パスワードを入力
- ⇒ 上記のユーザアカウント用パスワードを入力してください.
- ・管理者パスワードを入力
- ⇒ root 用のパスワードを入力してください. インストールしているあなたが計算機の管理者です.
- ・ホスト名を入力
- ⇒ 情報実験機の機体名を入力してください. 例: joho07, joho16 (数字は 2 桁で入力してください).
- ・ブーとローダをどこに入れるか選んでください.
- ⇒ mbr: Master Boot Record
これで設定は完了です. メニューの「2. インストール開始」を選んでください. 先ほどの設定項目がリストされるのでチェックして 「Next」を選んでください.
ディスクへのインストールはおよそ 20 〜 30 分かかります.
最後に, ブートディスクの作成のためフロッピーディスクを入れるよう 求められますが, 「No」を選択してください.
インストールが完了したら, kterm 上で reboot コマンドを実行してください. (左下の ログアウトアイコン では X セッションの終了は出来ても リブートは出来ない設定になっています.) 途中で DVD-R ドライブから CD がでてくるので, それを取り出してから Enter を押してください.
再起動したら, ブートローダが Linux で起動するか Linux kernel 2.6-1 で起動するか 問い合わせてくるので Linux で起動してください.
起動が完了したら KDM からユーザ名とアカウントの入力を求められます. あなたが先ほど作成したアカウントでログインしてください. (既に STAFF と TA のアカウントが作成されて驚くかと思いますが, 問題ないです).
KDE の初期設定ウィザードが起動するかと思いますが, (設定してもかまいませんが), 「ウィザードをスキップ」→「終了」して問題ありません.
先ほどのように kterm を立ち上げ, 以下のコマンドで root になってください. パスワードは先に入力した「管理者用パスワード」です
$ su5.1 システムファイル置換
以下のスクリプトを実行してください. これは knoppix-installer でどうしてもデフォルトで設定されてしまう 各種のシステムファイルを置き換えるためのスクリプトです. 2 回以上行うとシステムが破壊される恐れがあるので注意してください.
# cd /usr/local/KNOPPIX-INEX-2005/ # ./patch.sh5.2 ネットワークの設定
そのままではネットワークに接続できない状態になっているはずなので, ネットワークの設定を行います. 情報実験機にはネットワークインターフェースが 2 つついているはずですが, 今回はギガビットでない方を利用します. 以下のコマンドで得られたほうが, ギガビットでない方のネットワークデバイスです.
# dmesg | grep eth | grep -v Gigabitこれを踏まえて, ネットワークインターフェースの設定ファイルを書き換えます.
# vi /etc/network/interfaces以下のようになっていると思うので, 上記で得られたギガビットでない方の ネットワークデバイスのコメントアウト (行頭の #) を外して下さい. auto から gateway の部分までです.
そして, 「???」の部分を 情報実験機の番号に変更してください. 例えば, joho04 ならば 104, joho23 なら 123 といった具合です. それ以外では通信できないので注意してください.
#auto eth0 #iface eth0 inet static # address 192.168.16.??? # netmask 255.255.255.0 # network 192.168.16.0 # broadcast 192.168.16.255 # gateway 192.168.16.1 #auto eth1 #iface eth1 inet static # address 192.168.16.??? # netmask 255.255.255.0 # network 192.168.16.0 # broadcast 192.168.16.255 # gateway 192.168.16.1次に, DNS に関する設定を確認してください. /etc/resolv.conf を 以下のように変更します.
# vi /etc/resolv.confsearch ep.sci.hokudai.ac.jp nameserver 133.87.45.70 nameserver 133.87.45.66 nameserver 133.87.1.11設定が終了したら以下のコマンドでネットワークの設定を有効にします.
# /etc/init.d/networking restart5.3 時間合わせ
情報実験機も長らくほおって置かれて時間がずれているものも多いと思うので, 以下のコマンドで時刻を合わせてください. (時間が大きくずれていると, ウィンドウが消灯したりしますが, マウスを動かしたり キーボードを叩けばすぐ戻ります.)
# /etc/init.d/ntpdate start5.4 コンソールログインの確認
ここまで終わったら一度再起動してください. 再起動後, 今度はコンソールログインするようになっているはずです. それを確認してください.
# rebootコンソールログインの際に GUI な画面を起動したい場合は, ログイン後に以下のコマンドを入力してください.
$ startxなお, デフォルトでは言語環境も英語のままのはずです. 言語環境を日本語にしたい場合には, 以下のコマンドを実行してください. startx する前ならば, X 上全体でこの環境が有効になりますし, startx 後でならば, このコマンドを入力した端末のみに有効になります.
$ export LC_ALL=ja_JP.eucJPX を停止し, コンソール画面に戻るには 左下の ログアウトアイコン (下の赤い方) を押してください. (「ログアウト」とでますが, 実際にはログアウトはしないので 注意してください.)
STAFF と TA のアカウントは既に作成されているので, 同じテーブルの VTA のアカウントを作成してください. 以下のコマンドでアカウント が作成されます. 後は本人を呼んで, ユーザ名, パスワード, 氏名を 入力してもらってください.
$ su # adduserVTA さんに関しては (インストールした人も含め), 以下のコマンドで sudoers に加えてください. (STAFF, TA の項目は消さないで下さい).
$ su # visudo: root ALL=(ALL) ALL hogehoge ALL=(ALL) ALL herohero ALL=(ALL) ALL :授業が開始したら, 同じ要領で受講生にもアカウントを作成してください. ただし, 受講生は sudoer には入れません.
今回のインストール時に用いた CD に収録されるソフトウェアは, CD 作成の時点では最新のバージョンのものですが, インストール作業 を行うまでのうちに既にセキュリティホールなどが発見されているかもしれません. 以下のコマンドで, パッケージを最新のものにしておいてください.
$ su # apt-get update # apt-get upgrade
最後に以下のことを確認してください.
もしも下記の項目のうち正常な動作が確認できないものがある場合, メーリングリストや EPnetFaN にご連絡ください. (もちろん, 原因が明らかなものは対処してもらいたいですが, こちらの 不備の可能性も高いので, はまる前にご一報ください).
- ユーザは作成できるか?
$ sudo adduser- 以下のコマンドで X Window System は無事に起動するか?
$ startx- パスは以下のように設定されているか?
$ echo $PATH /usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/bin/X11:/usr/X11R6/bin:/usr/games- sudo 後のパスに sbin は加わっているか?
$ sudo -s # echo $PATH /sbin:/usr/sbin:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin: /usr/bin/X11:/usr/X11R6/bin:/usr/games:- 以下のコマンドでブラウザは起動するか? INEX のページがちゃんと表示されるか?
$ mozilla- ブラウザ上で日本語入力は可能か? http://www.google.co.jp など, テキストボックスに入力可能なページに移動して 確認してください.
- ブラウザを起動する前に以下のコマンドで言語の環境変数を日本語 に指定する必要があります.
- 日本語との切り替えは 「Ctrl + Space」または「半角/全角」キーです.
- 日本語入力モードかどうかは, ブラウザ左下に「あ」という文字が でているかどうかで判別できます).
$ export LC_ALL=ja_JP.eucJP- エディタは起動できるか?
$ emacs- エディタで日本語入力できるか? (切り替えは上記と同じです)
以上で作業終了です. 最後の最後にメーリングリストに何番機が インストール完了したか報告をお願い致します.
お疲れ様でした.