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球面上の渦層の不安定

坂上 貴之(北大・数学)
2003 年 9 月 10 日
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タイトルぺージ


はじめに: 2 次元の渦層
  • 2 次元の平行流, y = 0 を境に速度が反転するような場合.
  • 速度の飛びがある所でのみ渦度が存在する.
  • Kelvin-Helmhortz 不安定を起こすような設定.


球面上の渦層
  • 設定 : 北緯 30 N の緯度円上でのみ渦度を持つ.


球面の渦層を表す方程式


極渦


考える式


定常解
  • 同じ緯度に渦層があると仮定して解く


線形安定性解析


線形安定性解析 : 固有値
  • ふつうの KH 不安定では, Γ1, Γ2 が 0. 成長率は |n| に比例.


特異性を含む数値計算の方法


特異性が出るまでの時間
  • 2 階微分に特異性が出る. 流れ場, 渦度場は連続に見える.
  • 普通の KH 不安定の場合も同じ.





もっと長い時間計算するには?
  • 特異化パラメータ σ : ある波数より大きい成分を 0 にする. 高周波を落す人工粘性のようなもの.


数値計算結果
  • case1: 4 の渦ができる [ムービー]
    • 特異性は渦のない時間帯に現れる.
  • case2: 1 つの渦ができる [ムービー]
  • case3: 5 つの渦ができる [ムービー]


まとめ


おまけ
球面上の 3 つの渦点を置いた場合のポアンカレマップ (1)


おまけ
球面上の 3 つの渦点を置いた場合のポアンカレマップ (2)


おまけ
球面上の 3 つの渦点を置いた場合のポアンカレマップ (3)


おまけ
球面上の 3 つの渦点を置いた場合のポアンカレマップ (4)


Odaka Masatsugu 2003-09-10