研究室への配属を希望する人へ

はしもとじょーじ
Last Updated on 31 Mar, 2023.



 肩書きがついたからだと思いますが、研究指導を受けたいと訪ねてきたりメールを送ってきたりする人が現れるようになりました.そういうわけで、進学希望な人に向けたQ&Aなどです.

とっても重要

前もって連絡の上、研究室を訪ねてください.教員や研究室の院生・学部生と会話して、研究室の雰囲気を確認するようにしてください.
大学での学び方
卒業研究における私の教育目標

必要条件

・研究室を楽しんでくれる人
・(教えてもらうのを待つのではなく)自分で学ぶ意欲のある人

注意書き

・就職の世話は期待しないでください.コネとか全くありません.
・基本的に毎日学校に来てください.
・学部生にできることは多くありません.ちゃんと研究したい人は大学院に進学してください.


Q1.ほにゃららな研究はできますか?

A1.根本的にこういう質問は間違っていると思うのだが、よく質問される.研究するのはあなた自身なのであるから、できるかできないかはあなた次第であり、そんなことを質問されても答えようがない.

 これだけだとちょっと不親切かもしれないので、少し補足.
「ほにゃららな研究をしたいのですが、やってもいいですか?」
という質問は理解可能である.はしもとの基本的な方針は「研究テーマを選ぶのは学生さんの自由であり何をやってもらってもよい」なのですが、受け入れる以上は受入側にも面倒を見る義務が発生します.なので、さすがに義務を果たすことが難しいと思われるような内容の研究を希望する学生さんは、理由を説明してお断りすることになります.また、研究の内容によってはうちの研究室よりよその研究室へ行った方がよいということもあるわけで、そういう場合にはよその研究室を選択することをお勧めすることになります.
 受け入れ可能な場合には、続けて
「研究を進める上で、どのようなサポートを受けられますか?」
という質問をしてみるのもよいでしょう.研究を行うのはあくまで本人自身ですが、もちろん一人で研究しなさいと言っているわけではありません.受入教官は学生の能力に合わせて助言・助力していくし、研究室の構成員もあなたの研究活動をサポートする力強い味方となります.なので、どのようなサポートが受けられるかと質問することは、あなた自身のやりたい研究を行うことができるかどうか判断する上での、重要な情報になるものと思います.

Q2.どんな研究テーマがありますか?

A2.基本的な方針として、何を研究するかは学生さん自身に決めてもらうようにしています.研究テーマの設定は研究において最も楽しい部分のひとつであることと、研究に主体的に取り組むという自覚を持ってもらうという意図もあって、そのような方針にしています.
 とはいえ研究室に来る前から確固とした研究テーマを持っている必要はありません(最初から独力で研究テーマを設定できる人は少数だと思います).研究室では、個々の学生の興味・資質・能力などを見極めながらサイエンスとして意味のある研究テーマを探す方法について指導します.この指導は主に学生との議論を通じておこなわれます.最初は何か漠然としたものでもよいので、自分が興味を持っていることを教官に話してみてください.教員と議論を重ねていくなかで、ぼんやりした興味の対象を具体化し形ある研究テーマにしていく方法を学んでください.そして自分自身でしっかり考えて納得のいく研究テーマを見つけてください.



George L. HASHIMOTO