鉛直 1 次元火星大気放射対流モデル

モデルの概要

• 放射
  • CO2 放射: Goody のバンドモデル. 考慮する波長帯は赤外 (15 μm) と近赤外 (4.3, 2.7, 2.0 μm) バンド. 吸収強度と吸収線幅の値は Houghton (1986) の値.
  • ダストの放射: δ-Eddington 近似で計算する. 考慮する波長帯は赤外 2 バンド (5-11.6, 20-200 μm) と可視 1 バンド (0.1-5 μm). バンドの取り方と消散効率, 1 次散乱アルベド, 非対称因子の値は Forget et al. (1999) に準じる.
• 鉛直拡散: Gierasch and Goody (1968) で用いられた方法.
• 地面モデル: 地面の温度は鉛直 1 次元熱伝導方程式で計算する. 物性パラメータは Kieffer et al. (1977) の標準モデルの値.
• ダストの鉛直分布: Conrath (1975) の鉛直分布.

離散化

詳細は小高 他 (2001)の付録 C を参照.

• 空間方向: 2 次精度中心差分
• 時間方向: 放射加熱項は前進差分, 拡散/熱伝導項の計算は Crank-Nicolson 法.
  • 放射過程は 1 分毎に計算

計算例

• ダストの光学的厚さ 0 の場合 [netCDF データ (1 時間毎出力) (5 分間毎出力)]
• ダストの光学的厚さ 0.2 の場合 [netCDF データ (1 時間毎出力) (5 分間毎出力)]
• ダストの光学的厚さ 0.3 の場合 [netCDF データ (1 時間毎出力) (5 分間毎出力)]
• ダストの光学的厚さ 1.0 の場合 [netCDF データ (1 時間毎出力) (5 分間毎出力)]

dcmodel Development Group / GFD Dennou Staff
Last Updated: 2012/04/11, Since: 2012/04/11