[ 地球流体電脳倶楽部 / dcrtm / SIGEN ]
- 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋芳幸、高橋康人、三上峻、大西将徳
- line-by-line 放射計算プログラムの検証作業
- 光学的厚さの計算条件を徐々にシンプルにしながら、LBLRTM と大西コードを比較検証
- 初期計算条件
- 連続吸収はなし
- 使用したHITRANデータ (100character type)
- 11 100.021385 1.584D-20 2.334E-01.0727.4390 882.89040.56-.001120 1 1 8 2 6 8 1 7 5552433 6
- HITRANのフォーマットに従って読めば
- M: Molecule number; 1
- I: Isotopologue number; 1
- v: Vacuum wavenumber; 100.021385 [cm-1]
- S: Intensity;1.58E-20 [cm-1/(molecule cm-2)]
- R: Weighted square of the transition moment; 0.2334 [Deby^2]
- g_air: Air-broadend half-width; 7.27E-02 [cm-1 atm-1]
- g_self: Self-broadend half-width; 0.439 [cm-1 atm-1]
- E: Lower-state energy; 8.83E+02 [cm-1]
- n_air: Temperature-dependence exponent for g_air; 0.56 [1]
- delta_air: Air pressure-induced line shift; -1.12E-03 [cm-1 atm-1]
- 大気は、US standard atmosphereの最下層
- 大気の情報はLBLRTM のパラメタ MODEL = 6 (US standard atmosphere) として与える
- 計算条件の遷移
- 計算1. delta_air = 0.0 [cm-1 atm-1] (他の条件は初期計算条件と同じ)
- 計算2. 大気条件の与え方を、LBLRTM のパラメタ(MODEL = 6)として与えるのではなく、圧力、温度、体積混合比を直接与える設定に変更
- 与えた大気の圧力、温度、体積混合比は US standard atmosphereの最下層(前の計算と同じ条件の大気)
- 他の条件は計算1. と同じ
- 計算3. 大気層の温度を、296 [K] の等温大気として与える(他の計算条件は、計算2. と同じ)
- 計算4. 大気層の体積混合比を、H2Oが100%の大気として与える(他の計算条件は、計算3. と同じ)
- 計算結果
- 計算1.
- ピーク波数 (LBLRTM: 100.66 [cm-1], 大西: 100.02 [cm-1])
- 光学的厚さは、大西計算の方が25%ほど大きい
- 計算2.
- ピーク波数 (LBLRTM: 100.65 [cm-1], 大西: 100.02 [cm-1])
- 光学的厚さは、大西計算とLBLRTMでほぼ同じ
- 計算3.
- ピーク波数 (LBLRTM: 100.64 [cm-1], 大西: 100.02 [cm-1])
- 光学的厚さは、大西計算の方が10%弱大きい
- 計算4.
- ピーク波数 (LBLRTM: 101.84 [cm-1], 大西: 100.02 [cm-1])
- 光学的厚さは、大西計算の方が倍ほど大きい
- LBLRTMの計算の設定が、うまくできていない可能性がある
- 計算のセッティングがうまくできているか確認(-> はしもとじょーじさんにお願い)
- LBLRTM のソースコードを確認するべし(line shiftに関係する部分)
- To Do
- line-by-lineプログラムの検証作業
- LBLRTM のソースコードの中で、line shiftの計算がどのように行われているか確認する
- 太陽放射の導入した放射計算
- ガス吸収のみを考慮。粒は考慮していない
- 考慮しているガス分子: H2, He, CH4, NH3, H2O
- 散乱のない放射伝達計算
- 波数: 0 - 25000 [cm-1]
- 体積混合比は、Moses et al. を参考に与える
- 温度は、ガリレオプローブの観測値を与える
- 雲形成について
- その他
dcmodel Development Group / GFD Dennou Staff
Last Updated: 2013/04/22, Since: 2013/04/22