[ 地球流体電脳倶楽部 / dcrtm / SIGEN ]
- 対流圏界面の決定について
- 圏界面を含む層を細かく分割して、圏界面を決定。具体的には、地表面から順にFluxConvergenceの正負を見たとき、負から正となる2層をそれぞれ半分に分割。分割後の4層についてFluxConv.を計算し、負から正となる2層を決める。さらにその2層を分割し、FluxConv.を計算することを繰り返して、FluxConv.が十分小さくなったところを対流圏界面と決定する。
- 成層圏の放射平衡大気の計算
- 上空まですべて対流圏として湿潤断熱減率に従って温度を決定した後、FluxConvergence > 0となる大気を成層圏と決定。成層圏では水蒸気の混合比が圏界面と同じとしてFluxConv.に従って温度を上昇させる。
- 成層圏の温度をすばやく引き上げるために、放射平衡の計算の初期温度として、与えられた水蒸気混合比で飽和している大気の温度を与えた。この計算の過程は、正解を知っているから与えられるもの。今回はこのようなプロセスを挟まず、実直にFluxConv.に従って温度を上昇するアルゴリズムとする(倉本先生のご指摘)。
- 放射平衡大気の時間発展による収束について
- 圏界面が動かないプログラム(前回までのもの)で、1ステップの時間間隔を10^4, 10^5, 10^6, 10^7[s]と変え、500ステップ計算した(地表面温度:300[K], 水蒸気の吸収係数:0.01[m^2/kg])。
- 10^4の場合には、徐々に収束に向かっているが、収束までにはさらに計算が必要。
- 10^5〜10^7では、いったんFluxConv.が小さくなった後、大きくなっている。今後収束に向かうのか、数値振動が起きているのか見るためには、温度分布のスナップショットを確認してみるのが良い。
- ToDo
- 放射平衡大気の計算
- 1. 対流圏界面を決定し、その面より上空ではFluxConvergenceに従って温度を上昇させる。
- 2. Flux、FluxConvergenceを計算する。
- 3. 1,2をFluxConvergenceが小さくなるまで繰り返し、放射平衡大気を決定する。
- GEISA と HITRAN でそれぞれ LBL 法を用いた
- 両者にさほど大きな差異は無いように見える
- HITRAN の CH4 のデータのみ書き出しに失敗
dcmodel Development Group / GFD Dennou Staff
Last Updated: 2012/07/17, Since: 2012/07/17