Title: DCCHART ECMWF/ERA40 データに関する覚書

1 履歴

2004/04/02 塚原大輔 新規作成

2 はじめに

DCCHART プロジェクトでアーカイブする ECMWF/ERA40 をソースとするデータについて解説する.

3 作業の流れ

3.1 オリジナルデータの取得

3.1.1 データソース

下記 URL より取得

ECMWF Data Server - Retrieve data from the ECMWF 40 Years Re-Analysis 
<URL:http://data.ecmwf.int/data/d/era40/>

3.1.2 取得期間

2003/12/22 12:00 〜 2003/12/23 04:00

3.1.3 データ取得方法

  1. データソースの欄のURL へブラウザ経由でアクセスする.
  2. 初回はユーザ登録をせねばならないので, ページ下方のリンクからデータ使用に関する注意事項の 書かれたページを飛ぶ. <URL:http://data.ecmwf.int/data/d/license/>. そこで Email, Name, Organization, Country の各項目を適宜埋めて, Accept ボタンを押す. これで登録は終了.
  3. ユーザ登録終了後, ブラウザの cookie を on にして最初のページにアクセスする. フォームから 欲しい物理量, 期間, 鉛直範囲をぽちぽち選択し, ページ下部の "retribe" ボタンを押す.
  4. 選択した物理量がサーバで設定されている容量の限界値を超えなければ, 水平格子範囲を聞かれる. デフォルトは 2.5 x 2.5(全球). 最後にデータフォーマット(netCDF, grib)のボタンを押すと, サーバに用意されたユーザページ<URL:http://data.ecmwf.int/data/d/inspect/personal/results/> へとび, データが生成されるのを待つ. 大きいデータだと時間がかかる(10分程度). ブラウザを 落としても構わない.
  5. 一定時間経過後, 先ほどのユーザページに生成が完了したことが知らされるので, 提示された url から ブラウザ, もしくは wget 等のダウンロード支援ツールを用いてデータを落としてくる.

3.2 daily データの作成

daily データは, ORG_data/ 以下のオリジナルデータを util/netcdf_cutter.rb を用いて月毎に切り出したものを指す. それぞれ 1 つのファイルに 1 月分のデータが格納されるようにしている. データ作成のコマンドは各ディレクトリにおいてある Makefile に記述されている. daily ファイルを作成する場合は, 各ディレクトリにおいて,

% make

を実行することで, 作成される. ファイルを消去する際は

% make ncclean

とすること. 詳細は netcdf_cutter.rb, Makefile を参照のこと.

3.3 monthly-mean データの作成

monthly-mean データは, daily データに util/mkmean-?dim-nc.rb を作用させて生成される. データ作成のコマンドは各ディレクトリにおいてある Makefile に記述されている. monthly-mean ファイルを作成する場合は,各ディレクトリにおいて,

% make ncall

を実行することで, 作成される. サンプル図表の絵は

% make fig

で生成される. 単に make した場合は, ファイルと絵の双方が生成される. 詳細は mkmean-?dim-nc.rb, Makefile を参照のこと.

3.4 物理量の計算

オリジナルデータより計算される量は, bin/gt*.rb により計算される. どの物理量がどのスクリプトによって生成されたかは, 各ディレクトリ以下の Makefile を参照のこと.

4 データ一覧

2004/04/02 現在のデータは以下のとおり. 期間はどれもが 2001 年のデータ.

4.1 5 次元データ(緯度, 経度, 高度(気圧), 時間, 日)

物理量        ディレクトリ名     備考
==================================================
東西風速      U.2001.ERA40       
南北風速      V.2001.ERA40
鉛直風速      Omega.2001.ERA40
温度          T.2001.ERA40
質量流線関数  Strm.2001.ERA40    南北風速より計算
温位          Theta.2001.ERA40   温度より計算

4.2 4 次元データ(緯度, 経度, 時間, 日)

物理量        ディレクトリ名     備考
==================================================
総降雨量      Precip.2001.ERA40         
層状性降雨量  Precip-tp.2001.ERA40
対流性降雨量  Precip-lsp.2001.ERA40         
OLR           TTR.2001.ERA40

5 公開領域へのおき方

ERA40 データは 2 次配布等の制限があいまいなので, netCDF データは非公開とする, よって, 公開するのは png, ps 等の 画像ファイルのみである. これらについては, 公開領域から 非公開領域へシンボリックリンクを張ることで対処している.