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Ruby 用 MathML ライブラリ debian パッケージ化手引き


  1. 概要
  2. 公開に関して
  3. ダウンロード, 展開
  4. Debian パッケージ名, バージョンの決定
  5. libmathml-ruby1.8 の作成 (初回用)
  6. libmathml-ruby の作成 (初回用)
  7. libmathml-ruby1.8 の更新
  8. libmathml-ruby の更新

概要

以下は, ひらくの工房 にて公開される Ruby 用 MathML ライブラリを Debian パッケージ化する ための手引きである.

公開に関して

<URL:sarge> ディレクトリ以下にアーカイブされている debian パッケージ群は <URL:http://www.gfd-dennou.org/library/cc-env/Linux/debian-dennou/> にて公開されるよう設定されている.

以下の記述を /etc/apt/sources.list に加えることで, apt による 取得が可能である.

deb http://www.gfd-dennou.org/library/cc-env/Linux/debian-dennou stable/

または

deb ftp://www.gfd-dennou.org/library/cc-env/Linux/debian-dennou stable/

ダウンロード, 展開

ひらくの工房 より, mathml-X.X.tar.gz をダウンロードする.

適当な作業ディレクトリで展開する.

$ tar xvfz mathml-X.X.tar.gz

Debian パッケージ名, バージョンの決定

Debian パッケージ名はその他の Ruby ライブラリ群に合わせ, libmathml-ruby とする.

なお, 2006-07-24 現在, Ruby 最新版は 1.8 なので, パッケージ名も libmathml-ruby1.8 とする. ラッパー用に libmathml-ruby も作成する.

libmathml-ruby1.8 の作成 (初回用)

更新の際は libmathml-ruby1.8 の更新 を参照のこと.

Debian 化のためのディレクトリとファイルの作成

ダウンロード, 展開 で展開したディレクトリ名を, パッケージ名に変更する. Debian パッケージを作成する際には <パッケージ名>-<バージョン> という風なディレクトリ名にする.

$ mv mathml-X.X libmathml-ruby1.8-X.X

次にそのディレクトリ内に移動し, debian ディレクトリを作成する.

$ cd libmathml-ruby1.8-X.X
$ mkdir debian

そして, 以下のファイル群を作成する. 簡単な解説を添えるが, 具体的な中身は直接パッケージ内を覗いてもらいたい. Debian パッケージ を展開する方法は libmathml-ruby1.8 の更新 を参照のこと.

Debian パッケージの作成

libmathml-ruby1.8-X.X のディレクトリ内 (debian ディレクトリが置いてある ディレクトリ) にて以下のコマンドを実行し, パッケージを作成する.

$ dpkg-buildpackage -uc -us -tc -rfakeroot

dpkg-buildpackage: full upload; Debian-native package (full source is included) というメッセージが出力されればパッケージの作成は完了である.

作成されたパッケージその他 (_all.deb, .dsc, .tar.gz, _i386.changes) は <URL:sarge> ディレクトリに移動しておく.

libmathml-ruby の作成 (初回用)

更新の際は libmathml-ruby の更新 を参照のこと.

Debian 化のためのディレクトリとファイルの作成

libmathml-ruby はラッパーパッケージなので, 中身に 実体を含まない. なので, 空ディレクトリを作成後, その中に debian ディレクトリその他を作成し, Debian パッケージを作成する.

$ mkdir libmathml-ruby-X.X

次にそのディレクトリ内に移動し, debian ディレクトリを作成する.

$ cd libmathml-ruby-X.X
$ mkdir debian

そして, 以下のファイル群を作成する. 基本的には libmathml-ruby1.8 の作成 (初回用) で 作成したものをコピーする.

Debian パッケージの作成

libmathml-ruby-X.X のディレクトリ内 (debian ディレクトリが置いてある ディレクトリ) にて以下のコマンドを実行し, パッケージを作成する.

$ dpkg-buildpackage -uc -us -tc -rfakeroot

dpkg-buildpackage: full upload; Debian-native package (full source is included) というメッセージが出力されればパッケージの作成は完了である.

作成されたパッケージその他 (_all.deb, .dsc, .tar.gz, _i386.changes) は <URL:sarge> ディレクトリに移動しておく.

libmathml-ruby1.8 の更新

ダウンロード, 展開 を行なう.

Debian 化のためのディレクトリコピーとファイルの更新

ダウンロード, 展開 で展開したディレクトリ名を, パッケージ名に変更する. (今回は, 新しいバージョンを X.X2, 古いバージョンを X.X1 と記している).

$ mv mathml-X.X libmathml-ruby1.8-X.X2

既に作成された一つ前の debian パッケージの各ファイル群 (_all.deb, .dsc, .tar.gz, _i386.changes) を作業ディレクトリに コピーする.

$ cp ../sarge/libmathml-ruby1.8_X.X1* .

パッケージを展開し, その中の debian ディレクトリを新しいディレクトリ にコピーする.

$ dpkg-source -x libmathml-ruby1.8_X.X1.dsc
$ cp -r libmathml-ruby1.8-X.X1/debian libmathml-ruby1.8-X.X2/

以下のコマンドで changelog を更新する. DEBFULLNAME および DEBEMAIL には, debian パッケージを更新する人の名前と E-mail アドレスを指定すること.

$ cd libmathml-ruby1.8-X.X2/
$ DEBFULLNAME="Yasuhiro MORIKAWA" DEBEMAIL="morixxxx@xxxx.xxxx"
  dch -v X.X2 "New upstream release"

Debian パッケージの作成

最後に, 再び以下のコマンドでパッケージを作成する.

$ dpkg-buildpackage -uc -us -tc -rfakeroot

dpkg-buildpackage: full upload; Debian-native package (full source is included) というメッセージが出力されればパッケージの作成は完了である.

作成されたパッケージその他 (_all.deb, .dsc, .tar.gz, _i386.changes) は <URL:sarge> ディレクトリに移動しておく.

libmathml-ruby の更新

作業そのものは libmathml-ruby1.8 の更新 とほとんど同じである. 上記で "libmathml-ruby1.8" であった部分を "libmathml-ruby" に 置き換えて作業してもらえれば OK である.


Yasuhiro MORIKAWA dcstaff@gfd-dennou.org
Last Updated: 2006-11-13, Since: 2006-07-24