dcbib は文献カードを管理するデータベースシステムです。 個々の文献カードの仕様は dcbib-card(5) に記述されています。
現在 dcbib には大きく分類して 2 種類のユーザインターフェイスが用意されています: ひとつは (必要ならばファイルを自分で作成し) シェルコマンドを発行するもの、 そしてもうひとつは 電子メール経由で情報のやりとりを行うものです。
もっとも基本的なインターフェイスはシェルコマンドです。 これはいくつかのコマンドの集合体です。 これらのシェルコマンドはよいユーザインターフェイスとしてではなく、 ユーザインターフェイスから起動されるサブプログラムにふさわしいように 設計されています。
すべてのメッセージはエラー、警告、動作完了報告に分類され、 標準エラー出力に出力されます。 メッセージの先頭はそれぞれ ERROR, WARNING, OK で始まります。 終了ステータスは処理が成功した場合 0、 警告が表示されている場合 1、 エラーが表示されている場合 2 となります。
dcbib-add(1) は dcbib-card(5) 形式の文献カードを標準入力から読み取り、 これをデータベースに登録しようとします。
電子メール経由のインターフェイスは、電子メール配送系 ( qmail(7) や sendmail(8) などです) が dcbib-mail(8) を起動するように設定することによって利用できるようになります。 (たとえば qmail ならば dot-qmail(5) を、sendmail ならば forward(5) を参照してください)