dcbib-add(1)

Date: 1998/09/10
Source: GFD Dennou Club
Title: Command Reference


名前

dcbib-add - 文献ファイルを文献データベースに登録する

書式

dcbib-add [ -c configfile ]

説明

dcbib-add dcbib-card(5) で説明される形式の文献カードを標準入力から読み取り、 これをデータベースに登録しようとします。 このコマンドはよいユーザインターフェイスとしてではなく、 何らかのプログラムが内部的に用いるために設計されたものです。 よりよいユーザインターフェイスを含めた概説は dcbib(1) を参照してください。

設定ファイル

dcbib-add の処理の対象となるデータベースは RFC 822 (電子メールのヘッダ) に 類似した形式 (詳細は rfc822-like(5) を参照してください) の設定ファイル configfile で指定されます。 この引数が指定されない場合は /etc/dcbib.conf を読み取ろうとします。 このファイルで意味をもつフィールドは以下のものだけです。 その外のフィールドは無視されます。

BaseDir:
データベースのベースディレクトリを指定します。
CardPath:
個々の文献カードの位置をベースディレクトリからの相対パスで指定します。 以下の記号が特別な意味を持ちます:
%i
文献カードの Author: フィールドを解析して得られる姓の頭文字を 小文字にしたもの。 現在の実装では Author: フィールドがカンマを含んでいる場合は 最初の語が姓とみなされます。 そうでない場合は最後の語が姓とみなされます。 また、Author: フィールドが存在しない場合は u が使用されます。
%y
文献カードの Year: フィールドの値。
%n
当該ディレクトリで一意になるよう決定される、0 ではじまらない数字列。 (0 ではじまらないという制約は 数値的比較と文字列的比較が等価であることを意味します)

診断

すべてのメッセージはエラー、警告、動作完了報告に分類され、 標準エラー出力に出力されます。 メッセージの先頭はそれぞれ ERROR, WARNING, OK で始まります。

終了ステータスは処理が成功した場合 0、 警告が表示されている場合 1、 エラーが表示されている場合 2 となります。

ファイル

/etc/dcbib.conf
デフォルトの設定ファイル。

参照

dcbib(1), dcbib-card(5), rfc822-like(5)

作者

豊田英司 <toyoda@ms.u-tokyo.ac.jp>
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