■wmaker のセッティングについて □wmaker の前に, X を飛ばす方法 ここでは, ssh でリモートログインしたパソコンから, ローカルのパソコンに X を飛ばすことを考える. ◆ ssh で X を飛ばせるようにログインする方法 $ ssh -X www というふうに, オプションに -X をつける. ◆ この -X オプションをつけずに, X を飛ばして来る方法 ・ まずは普通にsshでログインする. $ ssh www 次にwwwサーバで ・ そこで, 環境変数 $DISPLAY を以下のように設定する. $ export DISPLAY=133.87.45.75:0.0 この場合は 133.87.45.75 がローカルのアドレス 飛ばす相手によってアドレスを変えればよい. ・ その後, ローカルで $ xhost +www とすると, wwwサーバから 133.87.45.75 に X を飛ばすことができる. めんどうですねえ □wmaker のインストール ・パッケージで wmaker を選択し, それが依存,提案,推奨するものを インストールする. Theme などは必須ではないため, ちゃんと選択してやらないと インストールされない. □wmaker の日本語表示 wmaker では設定などを行う際の表示を日本語に変えることができる ・設定方法 1. wsetfont コマンド まずは, コマンド $ wsetfont japanese で、日本語フォントを使う準備 をする. ※ woody 以降で標準になっている wmaker のバージョンならば, 以下の編集無しに日本語表示が可能のようである. 2. Windowmaker ファイルの編集 その後, ~/GNUstep/Defaults/Windowmaker 内の MultiByteText = No ; という部分を MultiByteText = Yes ; に書き換える。 ※ もしも MultiByteText の項目が無い場合は 「MultiByteText = Yes ;」 を書き足す. 3. WMGLOBAL ファイルの編集 ~/GNUstep/Defaults/WMGLOBAL の { } のなかに MultiByteText = Yes ; を付け足す。 ※なお, この設定はワークスペースの設定を変えたりすると, 解除されてしまうので, その時は再び $ wsetfont japanese コマンドを使用すること □wmaker でお気に入りのタイトルバーの色 □wmaker マウスその他のセッティング マウスの移動速度などは以下の「WPrefs」コマンドで設定する. $ WPrefs 起動した後, マウスのマークをクリックし, Acceler の数値を 変えると, マウスの移動速度が変わる. □wmakerconf でのセッティング wmaker でのセッティングは基本的には以下のコマンドを使用して 行う (グラフィカルなセッティング画面なのでやりやすい) 以下では wmaker 設定ツールである wmakerconf による設定方法を 紹介する. $ wmakerconf ◆ 初のセッティングの場合について 1. まずは menu パッケージがインストールされていることを確認 $ dpkg -l menu インストールされていない場合はインストールすること 2. wmakerconf を実行する. $ wmakerconf 3. デフォルトではどの設定ファイルを使うか聞いてくるので, 「デフォルトの設定を使用」を選ぶ. 4. すると, どのファイルを使用するのか聞いてくるので /etc/X11/WindowMaker/menu.hook を選択する. 5. これで Debian で wmaker を使用した際のデフォルトの設定になる. あとは煮るなり焼くなり好きに編集すればよい. ◆いままで行った設定 ・Menu F12 キーや マウスの右クリックで呼び出すメニューの 設定 Terminalや Netscape, wmaker の終了などはここから すぐに選択できるようにしておくと便利 また, 「元々の設定は長くて邪魔だが, まるまる消してしまうのは 心配だ」という場合, 「コマンド」欄で, 「メニューの挿入」を選択し, /etc/X11/WindowMaker/menu.hook を選択すれば, そこに旧設定が入り, メニューのバーをコンパクトにできる. ・Appearance ここのWorkspace で壁紙の設定を行うことができる. ワークスペースごとに壁紙を変えることも可能 ・Theme これを変更すると, 設定がまるまる変わってしまうため, 注意が必要. また, wsetfont などで日本語の設定をしていた場合も デフォルトに戻されてしまうため, 再び $ wsetfont japanese コマンドを打つ必要があるので注意 □WPref による設定 wmakerconf とは別の wmaker 設定ツール WPref での設定を紹介する. これは既に上記でマウスの設定に登場している. 起動は以下のコマンドで行う. (デフォルトで画面右の dock にショートカットが 登録されているのでそちらからも起動可能) $ WPref ◆ 行うと便利(?)な設定 ・ ウィンドウフォーカスの設定 + 「フォーカスを自動的に新しいウィンドウに移動」 ・ ワークスペースの設定 + 「最後のワークスペースから最初のワークスペースに」 + 「ドラッグ中にワークスペースの切り替え」 ・ キーボードショートカットの設定 + 「ウィンドウコマンド・メニューを開く」 (これになんらかのショートカットキーを設定しておくと便利) ・ エキスパート設定 + 「某Windows風なサイクル動作」 □wmaker のショートカットキー ・ウィンドウの切替え Altキー + Tabキー ・ウィンドウを再前面に表示 そのウィンドウを選択した状態で Altキー + 「↑」キー ・ウィンドウを再後面に表示 そのウィンドウを選択した状態で Altキー + 「↓」キー ・ウィンドウを最小化 そのウィンドウを選択した状態で Altキー + 「m」キー ・メニューの表示 F12 キー ここで出てくるメニューは wmakerconf で設定することができる. (上記) □wmaker のマルチウィンドウ ・作成方法 wmaker ではマルチウィンドウを自分で作成してやらないと 使用することができない. (この一つ一つのウィンドウを workspaceと呼ぶ) 作成するには左上のクリップをマウスの中ボタンでクリックし, 「新しいウィンドウを作成」とする必要がある. また, このクリップをマウスの右ボタンでクリックすることで, 「ワークスペース名の変更」が選択肢に現れるので, そこでワークスペース名の変更を行うこともできる. ・利用法 ワークスペースを変更するには 1. クリップの右上, 左下の三角をクリックすることで前後の ワークスペースに移動 2. 「Altキー + 数字キー」 でそのナンバーのワークスペースに移動 の2つがあるが, 2 のほうが圧倒的に使い勝手がよい. □wmaker で便利なアプリケーション ・時計(デジタル)とカレンダー 以下のコマンドで出て来る $ asclock -shape 24 & $ wmCalClock & 上は asclock, 下は wmcalclock パッケージが必要. ・アナログ時計の表示 アナログ時計にもいろいろパッケージがあるが, pclock がお奨めである. pclock は様々なカスタマイズが可能なアナログ時計パッケージである. その分, デフォルトだとダサイ(?)時計しか使えないのでちょっと 面倒である. 難しい解説は man に任せるとして, とりあえず以下のようにコマンドすると まあまあ上出来なアナログ時計を表示できるだろう. (?) $ pclock -B /usr/share/doc/pclock/examples/square.xpm -H cyan -S white 他にも, /usr/share/doc/examples/ 以下には pclock 用の xpm ファイルや それを読み込んで実行するシェルスクリプト群があるので利用すると良い. ◆ 参考URL pclock http://www.kourakos.com/~awk/programs/pclock/ ・CPU, メモリ, swapファイル使用率, ハードディスクアクセス表示器 $ wmmon (クリックすると表示が変わる) ・ネットワークとの通信状況の表示器 $ wmnet これらの3つをwmaker起動時に自動的に起動させるには 1. まずできたブロック(?)を画面右上に持っていき 2. そのブロックでマウスの真中ボタンを押し、  「設定」を選んで「WindowMaker起動時に一緒に起動」にチェックを入れる。 ・ cpuの状態を表示する.(wmmonがあればいらない) $ wmcpu ・ バッテリー情報などを表示する. $ wmbattery ただし, カーネルが APM サポートしていないと使用できない. また, 似たようなパッケージに wmapm というものもあるが, こちらもカーネルがサポートしていないのでわからずじまい… (T_T) (VMWare 内の仮想OSはAC電源で動いていると認識されているので バッテリー情報は表示できない) □ wmaker とあんまり関係ないけど, 便利なツール ・ manpages-ja 日本語の man ページを増やすことができる. ・ ja-trans ターミナルの表示をより日本語化してくれる. ・ xmcpustate cpuやメモリの状態を表示してくれるが, あまり役にたたなそう.