1.5.1 メインフレーム系

メインフレーム系の計算機では, アクセス方法とファイルの構造は, ほとんど独立した概念として扱われる. ファイルの構造としては, 固定長(F), 可変長(V), ブロック化固定長(FB), ブロック化可変長(VB), さらに, スパンドブロック化可変長(VBS) などがあるが, これらの概念はFORTRANにはないので, FORTRANプログラム以外の部分(DD文など)で指定することになる.

これらのファイル構造のうち, 固定長ファイル(F, FB)が最も単純で, 決った長さのデータが並んでいるだけで, 余分なコードは入っていない. これに対して, スパンドブロック化可変長(VBS)形式は, 最も複雑な構造をしているが, どんな長さのレコードも記録できる 真の可変長レコード形式である (V, VBは可変長といってもレコード長の上限がある).

また, 一般に計算機が読み書きする時には, できるだけ大きな単位にまとめて行う方が効率がよいので, ブロック化された形式の方が処理は早い.