2.1 概要

GRPACK はGRPH2の各種パッケージを使って新しい図を描くとき, これらのパッケージを初期化したり, 変換メソッド(元関数)に関するパラメータを(実行時オプションの介入を許して) 設定するものである. 現在のところ SGPACK, UZPACK, UUPACK, USPACK, UMPACK の初期化をおこなっている.

GRPACK は基本的に GRPH1 の「コントロール」および「正規化変換」に 関するルーチンに相当するものを用意している. たとえば GRPACK には, sgfrm に相当する grfrm という ルーチンがある. これは内部的に sgfrm などを呼ぶと同時に, 各種パッケージの初期化をおこなう. 初期化動作としては, GRPH2 でのサブパッケージが自動的に決める 可能性のあるパラメタに, 「未定義」の値を代入したりする. (具体的には, glpget/glpsetが管理する内部変数 'RUNDEF', 'IUNDEF'が示す値を代入する. ) また sgstrf に相当する grstrf というルーチンがある. これは内部的には, 正規化変換に必要なパラメータがすべて設定されている (rundef でない) ことをチェックした上で sgstrf を呼ぶ.

さらに GRPACK で設定するパラメータについては, 実行時オプションの介入がおこなわれる. たとえば sgopn に相当する gropn というルーチンを使うと, 指定するワークステーション番号は実行時オプションで 変更できる.