1. はじめに 現実大気の赤道域における降水活動の階層構造 (Nakazawa 1988, 他) クラウドクラスター (水平スケール 1000 km 以下, 10 - 20 m/s で西進) スーパークラスター (水平スケール 3000 - 5000 km, 5 - 10 m/s で東進) MJO (Madden-Julian Oscillation) (東西波数 1, 30 - 60 日の周期で東進) 大気大循環モデルを用いた 赤道域降水活動に関する実験の問題点 モデルの数値スキームや物理過程の実装に強く依存する 積雲パラメタリゼーション依存性 (Lee etal. 2003, 他) パラメタ依存性の組織だった調査は不十分 降水分布パターンの違いの原因の直接的理解が出来ていない 放射冷却率鉛直分布を変えた時に, 赤道域降水活動はどのように変わるか ? 比較的単純な設定 (水惑星GCM) によるパラメタ実験 赤道域降水活動の位相速度や構造がどう変わるか ? 降水活動の発生と維持の機構について推察