ssh の設定   ▲ Indexヘ
最終更新日 : 2003/02/10(森川靖大)  <<  作成日 : 2003/02/10(森川靖大)

本ドキュメントは DNS サーバにおいて ssh を用いるための手引である.


  1. ssh の導入
  2. 設定
  3. 使い方

1. ssh の導入

[1.1] ssh を用いる理由

専攻サーバでは, ネットワークを利用した遠隔操作を行う場合, SSH を用いることを推奨している. それは, パスワードを含む全ての通信内容が暗号化されるからである. 特に, DNS サーバは管理者グループのみがログイン可能であり, 一般のユーザにはアカウントを作成していないため, telnetftp といったパスワードが平文で ネットワーク上を流れてしまうようなサービスをする必要は無い. 原則的には, 全ての通信を ssh によって行うべきである.

また, もう一つの理由として, ユーザ/DNS 管理システムとして 用いている gate-toroku-system が, そのデータベース転送において ssh を利用していることが 挙げられる. gate-toroku-system が ssh を用いている理由は, 上記と同様である.


[1.2] ssh プロトコル 1, 2

Debian GNU/Linux 3.0 -woody- では, 旧来の SSH1 に加え, さらにセキュアになった SSH2 プロトコルが標準装備されるようになった. 2003年度以降の専攻サーバでは, OS のバージョンを 3.0 に挙げると共に SSH2 プロトコルもサポートする. なお, 旧来の SSH1 プロトコルも従来どうりサポートする. (SSH2 の方がセキュアなのだが, まだ SSH2 をサポートしていない OS も多々あるからである.)


2. 設定

[2.1] パッケージのインストール

以下のパッケージをインストールする.

[2.1.1] パッケージ

パッケージ 解説
ssh ssh を用いるためのパッケージ. これをインストールするだけで, クライアントとして ssh を用いることが できるだけでなく. サーバとして sshd (ssh デーモン) を起動してリモートからの ログインを受け付けることが可能になる.

[2.1.2] インストール中の質問


[2.2] /etc/ssh/sshd_config の編集

sshd (ssh デーモン) の設定ファイルは /etc/ssh/sshd_config である. 以下では, この設定ファイルを編集する. なお, 詳しくは sshd_config(5) のマニュアルを参照して欲しい.

# vi /etc/ssh/sshd_config [Enter]

[2.2.1] プロトコル 1, 2 の選択

SSH1 を用いるか SSH2 を用いるかは Protocol によって 決められる. 以下のようにすると SSH1 と SSH2 の両方がサポートされる. なお, 使用される優先順位だが, クライアントサーバがと両方 SSH2 対応であれば, まず SSH2 が用いられる.

Protocol 2, 1

[2.2.1] X 転送許可

Debian GNU/Linux 3.0 -woody- からは ssh による X 転送が デフォルトでは禁止されるようになった. X 転送を許可したいのであれば設定ファイルの X11Forwarding を以下のように変更する必要がある. なお, これは管理者の好みなので自由にしてもらいたい.

X11Forwarding yes

3. 使い方

以下では, ssh の使い方に関して簡単に説明する. 詳しくは ssh(8) のマニュアルを参照して欲しい.

$ ssh [ホスト名] -l [ユーザ名] [Enter]

リモートのホストに ssh を用いてログインする. 当然リモートのホストには 1) [ユーザ名] のアカウントが作成されており, 2) sshd が動作している, 必要がある. 例) ssh www.ep.sci.hokudai.ac.jp -l hogehoge


$ ssh -X [ホスト名] -l [ユーザ名] [Enter]

-X オプションを付けることにより, X 転送を 可能にする. ログイン後, emacs や xeyes などを起動してみると効果がわかるだろう. なお, サーバ側はX 転送許可を 与えておく必要がある.


リモートホストのファイルをローカルにコピー
# scp [ユーザ名]@[ホスト名]:[ファイル名]   [コピー先のパス] [Enter]

ローカルのファイルをリモートホストにコピー
# scp [ファイル名]   [ユーザ名]@[ホスト名]:[コピー先のパス] [Enter]

ssh を用いて, ftp のようにファイルの転送を行うことも出来る. 上記のように scp コマンドを用いる.
例1) ssh hogehoge@www.ep.sci.hokudai.ac.jp:/home/gate/gate-toroku-system.tar.gz /home/hogehoge/
例2) ssh /home/hogehoge/test.pdf hogehoge@mail.ep.sci.hokudai.ac.jp:/home/hogehoge/

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