[1.1] インストールメディアの準備
インストール用のメディアとして, Debian GNU/Linux のインストール用ディスク(以下, メディア)を用いる. 本サーバではインストール用 CD-ROM を用いる.
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本ドキュメントは 専攻 DNS サーバ (以下, 「本サーバ」)に OS (Debian GUN/Linux 3.0) を install する際の手引きである.
インストール用のメディアとして, Debian GNU/Linux のインストール用ディスク(以下, メディア)を用いる. 本サーバではインストール用 CD-ROM を用いる.
電源スイッチを ON にする.
画面の下に BIOS SET UP のメッセージが出たら Del キーを押して BIOS 設定画面にする.
表示される BIOS設定画面のメニューから,
(今回のインストールメディアは CD-ROM であるため, CD-ROM から BOOT を試みるように設定する. この設定では, FDD にフロッピーが入っていない場合は CD-ROM, HDD の順に BOOT を試みる).
作業終了後は BIOS 設定画面から『SAVE & EXIT SETUP』 を選択し終了する.
rescue ディスクをフロッピーディスクドライブに入れ, コンピュータを起動させる.
「boot:」と表示が出たら (Enter キー)を押す.
「Insert root floppy disk ...」と表示が出たら rescue ディスクを取り出し, root ディスクをフロッピーディスクドライブに入れ, (Enter キー)を押す.
Release Note が表示されるので, 眺めて気分を味わう. Debian の開発者達に十分感謝した上で <Continue>.
インストールに関するメインメニューが表示される. このメニューを使って, Debian の各設定とインストールを行う. 通常「Next: 」の欄を選択していけ ばよい.
まず「Next (キーボードの設定)」を選択/決定し, 「qwerty/jp106: Japan」を選択/決定する.
パーティションを作成するハードディスクを選択する.
ハードディスクを選択すると cfdisk が表示される. この画面では, 十字キーの左右で実行項目(コマンド)の選択を, 十字キーの 上下で操作対象となるパーティションの選択を行う. (Enter キー)を押すと, 現在選択中の項目(コマンド)の実行を, 対象パーティションに対して行う.
ハードディスクが出荷状態(つまりなにも記憶されていない状態)の場合, cfdisk はしばしばパーティションテーブルを捜し出せないことがある. この場合, "Bad signature on the partion table" というエラーメッセージが表示され cfdisk によるパーティション作成が行えないこともある. 幸運なことに, 今年度の専攻サーバに使用されているハードディスクでは エラーメッセージは表示されるもののパーティション作成は行なえた. パーティション作成が行なえない場合には, 『[Appendix] fdisk によるパーティション 作成』 (2000年度専攻サーバ基本部分構築ガイド) を参照されたい.
作成するパーティションは 『ハードディスクのシステム構成』 を参照されたい. この際, システム領域(/)として使用する予定の領域に boot フラグを つけ忘れないようにすること.
パーティションを切ったら, パーティション情報をディスクに書き込むために それぞれ Write を選択し, すべて書き込まれたら Quit を選択して cfdisk から抜ける.
スワップパーティションを作成しなかったので, メニューの "Next" には再度 "Partition a Hard Disk" が表示される. メモリの容量が十分にあるので, スワップ領域は作らない.
「Alternate: Do Without a Swap Partition」 を選択/実行する.
「Next: Initialize a Linux Partition」を選択/実行する.
を選択(OK)する.
ここでは kernel 2.0 ベース向けに互換性を持たせるか, と尋ねられる. Debian 以外の Linux ディストリビューションと共存する場合には「Yes (互換性を持たせる)」を選択する必要がある. 今回はその必要が無いので 「No」 を選択する. これ以外の項目はすべてデフォルトのままでよい. 最後にマウントポイントを (/) にするか聞いてくるので Yes を選択する.
次にメニューに戻り, 残りの領域も順次初期化していく. 「Alternate: Initialize a Linux Partition」を選択/実行する. /dev/hda2 を選択(OK)します.
同様に kernel 2.0 ベース向けに互換性を持たせるかという質問以 外はデフォルトを選択する. マウントポイントの選択は 『ハードディスクのシステム構成』 を参照されたい.
「Next: Install Operationg System Kernel and Modules」 を選択/決定する. インストールメディア を聞かれるので, CD-ROMを選択する. 画面の指示に従って CD-ROM を入れる. ここでは rescue ディスク, driver ディスクが要求される.
「Next: Configure Device Driver Modules」を選択/決定. 以下のモジュールをインストールする. 終わったら次の設定へ
「Next: Configure the Network」を選択/決定する. 途中で聞かれる「DHCP を使いますか」という質問には, No を選択する. ネットワークの設定項目に関しては IP 関連list を参照.
入力項目 | 入力内容 |
---|---|
ホスト名 | 「Choose the Host name」で適宜ホスト名(例 yellow)を入力. |
IP アドレス | 「Choose the IP Address」で適宜 IP アドレスを入力. |
ネットマスク | 「Choose the Network Mask」で適宜 ネットマスクの値を入力. |
ゲートウェイ | 「What is your IP gateway adress?」で ゲートウェイアドレスの値 を入力. 通常は正しい値を勝手に表示してくれる. |
ドメイン名 | 「Choose the Domain name」で FQDNからマシン名を除いたドメイン名 ep.sci.hokudai.ac.jp を入力 |
DNS サーバ | DNS サーバアドレスを聞いてくるので DNS サーバの IPを入力. 複数の DNS サーバを指定する場合は, アドレスを空白で区切る. |
「Next: Install the Base System」を選択/決定. Debian GNU/Linux 3.0 ではネットワーク越しに基本システムを インストールするため network を選択する. 基本システムをダウンロードしてくる URL には
と入力する.ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian
「Next: Make Linux Bootable」を選択/決定する. Linux のブートローダである LILO をインストールする場所を聞かれるので, /dev/hda1 を選択する.
すると MBR へインストールするかと確認されるので, Yes を選択する. 続いて /dev/hda1 の Debian システムをデフォルトで起動するかと聞かれるので, Yes を選択する.
起動用 FD を作るため, 「Next: Make a Boot Floppy」を選択する. 質問には以下のように答える.
作成するので Yes を選択する.
0〜7 までのドライブを質問される. 複数の FDD を持っているのでない限りは 0 と答える.
フロッピーがフォーマットされていないのであれば Yes を, フォーマットされているのならば No を選択する.
デフォルトである Yes を選択する.
※ 注意もしもカーネル 2.4.x 系でインストールを行ったならば, 起動ディスクの作成はうまくいかないかもしれない. もしもうまくいかない場合には 起動ディスクの作成を参照して欲しい.
「Next: Reboot the System」を選択する.
「システムを再起動しますか?」と聞かれるので, Yes を選択する. 自動的にリブートするので, OS がシャットダウンし終わったら, CD-ROM やフロッピーは取り出しておく.
再起動すると以下の質問が行われる.
まず, マザーボードに搭載されている時計の時間を GMT (グリニッジ標準時) に合わせるか聞かれる. これには No と答える. (時間合わせは後で 時間合わせ で行う. )
タイムゾーンは Asia → Tokyo を選択する.
パスワードを暗号化するプログラムとして md5 を用いるかどうかを聞いてくるので No を選択する. md5 の方がデフォルトの crypt 暗号アルゴリズムよりも安全である. しかし gate 登録システムが crypt 形式を採用しているので md5 の方は選択しない.
Shadow Password を用いるかどうか聞いてくるので Yes (デフォルト)を選択.
ルートのパスワードを設定するように要求される のでしかるべく設定する.
最初のユーザを設定するように尋ねられるが, 後でまとめて登録するので No を選択する.
PPP は使わないので No (デフォルト)を選択する.
パッケージのインストール画面では,
先ずどのメディアからインストールするかを設定する.
ここでは
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian woody main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian-jp woody-jp main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian-non-US woody/non-US main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian woody-proposed-updates main contrib non-free deb http://security.debian.org/ woody/updates main contrib non-free
専攻の FTP サーバを再構築する場合には 『地球流体電脳倶楽部』 の北大にあるミラーサイトを利用する. この時は以下を記述すればよい.
deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian woody main contrib non-free deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian-jp woody-jp main non-free contrib deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian-non-US woody/non-US main contrib non-free deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian woody-proposed-updates main contrib non-free deb http://security.debian.org/ woody/updates main contrib non-free
設定が終了すると, パッケージのリストをダウンロードし始める.
ダウンロードが終了すると
その次にはパッケージの選択を[simple]もしくは[advanced]を選択する画面になる. 後で 『余分なパッケージの削除』 を行うのでここではパッケージを選択する必要は無い. よって [simple] を選択し, 余計なパッケージをインストールしないようにする ため どのボックス([ ])にもチェックをいれずにパッケージの選択を終了する.
パッケージの install が始まる. 途中いくつかのパッケージにかんする設定を聞かれる. 『インストール中の設定の答え方』 を参照し, 適宜答える.
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