データ型とはデータとビットパターンの対応付けです。gtool4/Fortran 90 ラ イブラリは入出力をつかさどりますので、プログラム内部(主記憶)のデータ 型とファイルのデータ型を区別しています。前者は内部型、後者は外部型と呼 ばれます。
内部型は Fortran の型です。現在のところ、以下のようなサポート状況になっ ています。
型名 | 変数値 | 属性値 |
---|---|---|
INTEGER | 可 | 可 |
REAL | 可 | 可 |
DOUBLE PRECISION | 可 | 可 |
COMPLEX | 計画中 | 計画中 |
LOGICAL | ― | 可 |
CHARACTER(n) | ― | 可 |
type(VSTRING) | ― | 可 |
すべての入出力手続はサブルーチンとして提供されます。ただし別途に、基本 論理型属性値を返す Attr_True 関数があります。
外部型は内部型とちがって Fortran 処理系によって制約されるわけではあり ません。ファイル形式によってどのようなものでもあり得ます。
変数の外部型は変数作成時に文字列で (Create サブルーチンの xtype= 引数) 指定します。現在のところ、netCDF ファイル形式では下表のようになります。
受け付け可能な型名 (太字は正式型名) | netCDF (type=an) |
short | [計画中] 符号付2バイト整数 |
INTEGER long int |
符号付4バイト整数 |
REAL float |
IEEE754 形式 32ビット浮動小数点数 |
DOUBLEPRECISION double |
[計画中]
IEEE754 形式 64ビット浮動小数点数 |
属性の外部型はデフォルトでは put_attr サブルーチンの引数の型で決定され ます。ただし、文字型については xtype= 引数が実装されており、外部型を int あるいは float 型に変換することができます。
内部の文字型から外部の数値型に変換する際には、コンマまたは空白で文字列 を区切って配列を生成します。
現在のところ、外部型が文字型 (NF_TEXT) になっている変数は作成も入力も できません。
すべての外部型と内部型の組み合わせについて入力が可能です。