設定ファイルの概要

その他の設定

以下では, 初期値 (基本場・擾乱場) と物理過程の選択以外の設定項目を一覧する.

入出力ファイルに関する設定

ファイルに書き込む情報.

&fileset_nml
  !ファイルを最終的に変更した人, 組織. 
  FileInstitution = 'GFD Dennou Club (http://www.gfd-dennou.org)'
  ! 実験名 
  FileTitle       = 'cloud moist convection experiment' (デフォルト値)
  ! データファイル作成プログラム名
  FileSource      =  'deepconv/arare5 (http://www.gfd-dennou.org/library/deepconv)' (デフォルト値)
 /

デフォルト値のままで良い場合は変数を書く必要はない. 例えば, 実験名や プログラム名はデフォルトのままで良い場合には, FileInstitution のみ 指定すれば良い.

&fileset_nml
  !ファイルを最終的に変更した人, 組織. 
  FileInstitution = 'XXXX@yyy.org'
 /

リスタートファイルに関する設定

リスタートのための入力・出力ファイルを指定する.

&restartfileio_nml
  InputFile  = "arare_restart.nc",   ! 入力ファイル名
  OutputFile = "arare_restart2.nc",  ! 出力ファイル名
/

積分時間に関する設定

時間刻や積分時間, リスタート時間を設定する. リスタートする場合の書き方は, こちら を参照下さい.

&timeset_nml
  DelTimeLong   = 4.0d0      !長いタイムステップ [sec]
  DelTimeShort  = 4.0d-1     !短いタイムステップ(音波関連項) [sec]
  RestartTime   = 0.0d0      !開始時刻 [sec]
  IntegPeriod   = 4800.0d0   !積分時間 [sec]
  DelTimeOutput = 240.0d0    !リスタートファイルに書き出す時間刻み [sec]
/

格子点数に関する設定

格子点に関する情報を指定します. 2 次元計算を行う場合の書き方は, こちら を参照下さい. MPI を用いた並列計算のやり方は, こちら を参照下さい.

&gridset_nml
  xsub  = 1                 ! X 方向の並列数 (デフォルト)
  ysub  = 1                 ! Y 方向の並列数 (デフォルト)
  xdim  = 10                ! X 方向刻み点数 (デフォルト)
  ydim  = 10                ! Y 方向刻み点数 (デフォルト)
  zdim  = 10                ! Z 方向刻み点数 (デフォルト)
  NCMAX = 1                 ! 凝結成分の数 (デフォルト)
  Xmg   = 2                 ! X 方向のマージン (デフォルト)
  Ymg   = 2                 ! Y 方向のマージン (デフォルト)
  Zmg   = 2                 ! Z 方向のマージン (デフォルト)
/

座標軸に関する設定

座標軸に関する情報を指定します.

&axesset_nml
  Xmin  = 0.0d0              ! X 座標の始点 (デフォルト)
  Xmax  = 1.0d4              ! X 座標の終点 (デフォルト)
  Ymin  = 0.0d0              ! X 座標の始点 (デフォルト)
  Ymax  = 1.0d4              ! X 座標の終点 (デフォルト)
  Zmin  = 0.0d0              ! Z 座標の始点 (デフォルト)
  Zmax  = 1.0d4              ! Z 座標の終点 (デフォルト)
/

デフォルト値は指定しなくても良いです.

&axesset_nml
  Xmax  = 1.0d4              ! X 座標の終点 (デフォルト)
  Ymax  = 1.0d4              ! X 座標の終点 (デフォルト)
  Zmax  = 1.0d4              ! Z 座標の終点 (デフォルト)
/

実験パラメタ(物理・化学)の設定

定圧比熱・定積比熱・分子量・気体定数を指定する方法は以下の 3 通りあります. 詳しい設定方法については こちら を参照下さい.

  • 定圧比熱と分子量を陽に与える場合
  • 定圧比熱と気体定数を与える場合
  • 物質名とそのモル比を与える場合

デフォルト値は以下の通りです.

&constants_nml
  Grav = 9.8d0          !重力 [m/s^2]
  PressBasis = 965.0d0  !温位の基準圧力 [Pa]
  TempSfc = 0.0d0       !地表面温度 [K]
  PressSfc = 0.0d0      !地表面圧力 [Pa]
  TempTop = 0.0d0       !上部境界の温度 [K]
  PressTop = 0.0d0      !上部境界での圧力 [Pa]
  CpDry  = 0.0d0        !乾燥成分の定圧比熱 [J/K kg]
  CpDryMol = 0.0d0      !乾燥成分の定圧比熱 [J/K kg]
  CvDry = 0.0d0         !乾燥成分の定積比熱 [J/K kg]
  MolWtDry = 0.0d0      !乾燥成分の分子量   [kg/mol]
  GasRDry  = 0.0d0      !乾燥成分の気体定数 [J/K kg]
  DayTime = 86400.0d0   ! 1 日の長さ [s]
/

組成に関する設定

必要に応じて適宜増減させる. 以下は地球大気の場合である.

&composition_nml
  SpcWetSymbol(1)  = 'H2O-g',  !湿潤成分
  SpcWetSymbol(2)  = 'H2O-s-Cloud', !湿潤成分
  SpcWetSymbol(3)  = 'H2O-s-Rain',  !湿潤成分
  SpcWetMolFr(1)   = 1.0d-2,  !湿潤成分の存在度(モル比)
  SpcWetMolFr(2)   = 0.0d0,  !湿潤成分の存在度(モル比)
  SpcWetMolFr(3)   = 0.0d0,   !湿潤成分の存在度(モル比)
/

減衰係数の設定(スポンジ層)

スポンジ層の減衰係数や厚さを設定する. DepthVb は金星実験のように, 下部境界にスポンジ層を設定する場合に利用する.

&damping_nml
  EFTime = 3.0d2             !スポンジ層の減衰係数の e-folding time
  DepthH = 0.0d0             !スポンジ層の厚さ(水平方向)
  DepthV = 0.0d0             !スポンジ層の厚さ(鉛直方向) [上部境界]
  DepthVb= 0.0d0             !スポンジ層の厚さ(鉛直方向) [下部境界] 
/

減衰係数の設定(音波減衰項)

通常は変更する必要はない.

&dynamics_nml
 AlphaSound      = 2.0e-7    !音波減衰項の係数
 AlphaNDiff      = 1.0d-4    !数値拡散項の係数
 NDiffRatio      = 1.0d0     !速度に対する粘性を上げる場合は数字を 1 以上にする. 
 beta            = 1.0       !鉛直方向を完全陰解法にする場合には 1.0
                             !クランクニコルソン法にする場合は 0.5 とする. 
 FactorBuoyTemp  = 1.0d0     !浮力 (温度の寄与) の有無
                             !考慮しない場合は値をゼロにする.
 FactorBuoyMolWt = 1.0d0     !浮力 (分子量効果) の有無
                             !考慮しない場合は値をゼロにする.
 FactorBuoyLoading = 1.0d0   !浮力 (荷重効果) の有無
                             !考慮しない場合は値をゼロにする.
/

出力の全体設定

詳細はこちら をご覧下さい.

&gtool_historyauto_nml
  FilePrefix = "thermal-moist_" ! 出力ファイルの接頭詞
  IntValue = 10.0,              ! 出力間隔の数値
  IntUnit = 'sec',              ! 出力間隔の単位
/

データ出力の個別設定

出力変数毎の個別の設定を行う. 詳細はこちら をご覧下さい.

&gtool_historyauto_nml
  Name = ''                     ! 出力変数名
  IntValue = 10.0,              ! 出力間隔の数値
  IntUnit = 'sec',              ! 出力間隔の単位
!  TimeAverage = .true.,        ! 時間平均の有無
!  SpaceAverage = .true.,       ! 水平平均の有無
/