gtool_variable(3F)

Date: 2000-04-16
Source: TOYODA Eizi

名前

gtool_variable - 変数の抽象化

書式

use gtool_variable

type(GT_VARIABLE):: var type(GT_VARIABLE):: dims(任意個) character(len = *):: fullname = "filename#varname" logical:: writable, fail integer:: length

call Create(var, fullname, length, [fail]) call Create(var, fullname, dims, [fail]) call Open(var, fullname, [writable], [fail]) call Close(var, [fail])

説明

モジュール gtool_variable は gtool4 変数 (具体的には netCDF 変数) を使う手段を提供します。

変数を作成するためには、 Create サブルーチンを呼び出します。 整数引数 length を用いる呼び出しは、次元変数を作成します。 次元整数には作成後に適切な値を書き込まねばなりません。 次元変数以外の変数を作成するためには次元変数を任意個並べた配列を dims 引数に指定して Create サブルーチンを呼び出します。

既存の変数を読み書きするためには Open サブルーチンで変数を開きます。

Create または Open の引数 fullname には変数 URL を指定します。 変数 URL の形式的定義は「gtool4 netCDF 規約」で与えられています。 通常は "ファイル名#変数名" や "http://ホスト名/ファイル名#変数名" などといった形式を用います。

Create または Open によって GT_VARIABLE 構造体には適切な値が設定され、 これを用いて入出力ができるようになります。 入出力手続については gtool_io(3f), gtool_partial(3f) を参照してください。 ファイルの入出力が終了した際には Close サブルーチンでファイルを閉じなければなりません。 適切に Close を行わなかった場合、書き込みの結果は保証されません。

以上であげたすべてのサブルーチンにおいて、 fail 引数はエラーが生じた場合真に、そうでない場合は偽に確定となります。 引数 fail を省略した場合、エラーが生じるとプログラムは停止します。

ファイルを適切に開いたり閉じたりするために gtool_variable モジュールは内部的に gtool_file(3f) モジュールを使用しますが、ユーザは通常その存在を意識する必要はありません。

参照

gtool(3f), gtool_data(3f), gtool_io(3f), gtool_partial(3f), netcdf_variable(3f)

バグ

同じファイルを異なる名前で開いた場合に同時に書き込みができない という問題があります。 マニュアルページ netcdf_file(3f) を参照してください。


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